愛媛県の離婚問題について知る

愛媛県の離婚件数は2,404件で四国地方では最多

厚生労働省が出している「人口動態調査」によると、愛媛県の2014年の離婚件数は2,404件で四国地方ではもっとも多くなっています。四国地方で2番目に多いのは香川県で1,719件です。これは愛媛県よりも約690件少ない結果です。また、四国地方で離婚件数がもっとも少ない徳島県は愛媛県の約2分の1の1,269件となっています。愛媛県でもっとも離婚が多かったのは2000年で、年間約3,100件もありました。この年は全国的に多くなっています。1970年は2000年の半数の約1,500件程度だったので、30年間で2倍に増えた計算になります。ただ、近年は少しずつ減少しています。

愛媛県の離婚率は1.73で四国では3番目

離婚件数は四国地方でもっとも多い愛媛県ですが、人口1000人当たりの離婚率を比較してみると1.73で四国では3番目という結果になっています。四国でのトップは高知県で1.86で、全国平均の1.77よりも1.0近くも高い数字が出ています。次に高いのは香川県で1.76です。このことから愛媛県では一見離婚する人が多いように見えますが、人口の割合で比べるとそうでもないということがわかります。

愛媛県の婚姻率と離婚率の変化

人口1000人に対する婚姻率は愛媛県は4.4で、全国平均の5.1を下回っています。四国地方はどこの県も婚姻率が低く、愛媛県と徳島県が4.4、もっとも高い香川県でも4.8、もっとも低い高知県は4.2という具合に、どこも全国平均よりも低い結果になっています。愛媛県の婚姻率は1970年は8.4という時代がありました。ただこの年は全国平均が10.0と高いので、愛媛県はこの時点でも全国平均より低いということになります。

婚姻率も離婚率も決して高くなく全国平均を下回る

1985年からは6.0を下回り、2010年からは4.0台になっていきます。近年は結婚件数は年間6,000件台が続いています。離婚率の変化は1970年から1.0を超えていきます。そして、2000年から2005年にかけて2.08と高くなりました。その後は少しずつ下降していますが、どの年代もほぼ全国平均並みが続いています。

愛媛県の協議離婚は2,145件で89％

離婚種別での離婚件数のデータによると、愛媛県の協議離婚の数は2,145件で、全体の離婚件数の約89％になっています。協議離婚の全国平均87％なので、それよりもやや高い結果が出ています。一方、愛媛県内の調停離婚は207件で約9％です。和解離婚は28件、判決離婚は17件、審判離婚は7件になっています。

協議離婚は子どもがひとりで結婚5年未満が最多

協議離婚の内訳を子どもの有無と同居（結婚）期間で見てみると、もっとも多いのは子どもがひとりで結婚5年未満で268件となっています。次に多いのは子どもがいない夫婦の同居5年未満という場合で、259件です。一方、子どもが2人の場合は結婚期間が5～10年で増えています。次いで子ども2人で結婚期間が10～15年というケースで多いのが目立ちます。

調停離婚は子どもがひとりがいる場合に多い

調停離婚の207件のうち、子どもがいない場合は50件で調停離婚全体の4分の1と低い割合になっています。子どもがひとりの場合は73件と多くなり調停離婚全体の35％、子どもが2人の場合は61件で調停離婚全体の29％と高い割合を示しています。調停離婚になるのは子どもがいるケースで増える傾向にあることを物語っています。なお愛媛県では同居期間が長い、いわゆる熟年離婚は他府県よりは少ないようです。

離婚調停申立て先の愛媛県の家庭裁判所一覧

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