茨城県の離婚問題・相談窓口について知る

茨城県の離婚件数・離婚率

厚生労働省が公表している令和４年（2022）人口動態統計（確定数）によると、令和4年の茨城県の離婚件数（組）は3,900件。これは全国の都道府県で12番目にあたります。

茨城県の離婚件数を年次で比較すると、以下表のようになります。

茨城県の離婚件数は平成20年をピークに減少しつつも全国順位では11位～12位を行き来しており、離婚件数でみると全国の都道府県の中でもベストテン手前のやや上位にあたります。

参考：令和４年（2022）人口動態統計（確定数）

茨城県の離婚率・特殊離婚率

また、茨城県の令和4年（2022年）の離婚率（人口千対）は1.41。
これは人口1,000人に対する離婚件数を表す数字で、茨城県の1.41は全国平均の1.47を0.06ポイント下回る数字です。

また、離婚件数を婚姻件数で割って算出する特殊離婚率という指標を見ると、茨城県の特殊離婚率は38.4％。全国平均 35.5% と比較すると2.9ポイント上回る高い値となっており、全国と比較して婚姻に対し離婚が多く発生している茨城県の現状があらわれています。

茨城県の離婚種別の割合

また、同じく厚生労働省が公表している「令和４年度 離婚に関する統計の概況」によると、令和2年の茨城県の離婚全体に対する協議離婚の割合は88.1%。これは都道府県別の順位を見ると17位にあたります。

離婚には夫婦間の話し合いで離婚を決める協議離婚と、調停や審判など裁判所を介した手続きで進める裁判離婚とがあります。協議離婚の割合の低さ、および裁判離婚の比率の高さは、離婚した夫婦において、夫婦間の話し合いで解決できなかったケースが多いことを指します。

そのため全国平均とほぼ同等ながらも協議離婚の割合がやや低い実態は、好ましい状況とは言えません。

参考：令和４年度 離婚に関する統計の概況　第10－１表　都道府県別にみた離婚の種類別離婚件数　-令和２年-

統計データに見る茨城県の離婚の現状

これら厚生労働省の統計データからは、全国的に見て茨城県はほぼ平均よりやや高い程度の離婚率・特殊離婚率にある県で、離婚に至る件数全体は減少傾向にあるものの、今後の人口減少社会の進展・影響次第では上位トップ10に入りうる11～12位を推移しています。
また、夫婦間でトラブルをかかえた場合の協議離婚率はほぼ全国平均ながらやや低いものの、裁判所を介する裁判離婚の中でもその大半は調停離婚であり、離婚協議あるいは離婚調停と、両者の話し合いの範囲内で解決するケースは多く、離婚問題に対してなるべく理性的な対応を進めたいと志向する茨城県の県民性も垣間見えます。

茨城県の離婚に関する相談窓口

茨城県で離婚を考え始めた場合、どこに、誰に相談するのが最適でしょうか。
よくある離婚の原因別で、茨城県でおすすめの相談窓口をご紹介します。

浮気・不倫の相談窓口

離婚弁護士相談広場

離婚弁護士相談広場では茨城県内の浮気・不倫をはじめ離婚問題に精通した弁護士を探すことができます。
夫（妻）の浮気や不倫を理由に離婚を検討している方は弁護士への相談がおすすめです。弁護士に相談することで、相手の浮気・不倫を立証するための証拠集めをサポートしてもらい、夫（妻）や不倫相手への慰謝料請求についても交渉を有利に進められます。
弁護士や法律事務所の中には初回相談を無料としているところもあります。無料相談を利用すれば、費用を気にせず夫婦の不安事を相談、以後取るべき対応についてアドバイスをもらうこともできるでしょう。

暴力・DV・モラハラの相談窓口

家庭内での暴力やDV、モラハラなどでお悩みの方に対しては、お住まいの自治体・役所や地方公共団体が相談窓口を設置しています。

女性相談センター（配偶者暴力相談支援センター）

茨城県では、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」（DV防止法）に基づき、配偶者暴力相談支援センターを県内各所に設置しています。

茨城県が紹介している配偶者暴力の相談窓口は以下の通りです。

• 茨城県女性相談センター
• 水戸市配偶者暴力相談支援センター
• 古河市配偶者暴力相談支援センター
• 性暴力被害者サポートネットワーク茨城

これらの支援センターでは、配偶者からの暴力・DV・離婚・男女問題・家庭の不和やいざこざなどに関する相談、援助、一時保護などの業務を通じて、ご相談者の問題解決のための各種助言・対応を行っています。

女性相談センター（配偶者暴力相談支援センター）の活動について詳しくは、茨城県ホームページ内の下記をご参照ください。
参照：女性相談センター／茨城県

NPO法人ウィメンズネットらいず

NPO法人ウィメンズネットらいずは、DV被害を受けている女性や子どもを対象に様々な支援活動を行っている茨城県内の民間組織です。ウィメンズネットらいずではDV被害に悩む女性向けのDVヘルプライン（電話相談）を運営する他、DV被害の悩みを抱える女性同士の自助グループ「ほっとステーション」の運営、女性への暴力防止や対策に関する講座・セミナーの開催など、多岐に渡る活動を行っています。

NPO法人ウィメンズネットらいずの活動について詳しくは、下記をご参照ください。
NPO法人ウィメンズネットらいず

茨城県内の警察署

DVに関する相談は、茨城県内の警察署でも受け付けています。

• 茨城県警察本部 女性専用相談電話
• 茨城県警察本部 県民安心センター総合相談
• 水戸警察署
• 笠間警察署
• ひたちなか警察署
• 那珂警察署
• 大宮警察署
• 太田警察署
• 大子警察署
• 日立警察署
• 高萩警察署
• 鉾田警察署
• 鹿嶋警察署
• 神栖警察署
• 行方警察署
• 竜ケ崎警察署
• 牛久警察署
• 稲敷警察署
• 土浦警察署
• 石岡警察署
• つくば警察署
• 筑西警察署
• 下妻警察署
• 桜川警察署
• 結城警察署
• 常総警察署
• 古河警察署
• 境警察署
• 取手警察署

警察署では暴力（DV）行為・ストーカー被害などの相談を受け付けています。
夫婦関係のこじれから起こったトラブルにより心身の危険を感じた場合は、状況が悪化する前に、お近くの警察までご相談ください。
お問い合わせ・相談窓口／茨城県警察

国際離婚に関する相談窓口

茨城県で外国人の夫（妻）との離婚を検討している場合、外国人との交渉・折衝に対応可能な弁護士への相談をおすすめします。
外国人との国際離婚の場合、法的に有効な離婚手続きを日本で行えるか、また、国内法に基づいた離婚が相手国に認められるか、が離婚手続きを進める上での課題となり、通常の日本国籍・日本在住の人同士の離婚とは異なる留意・配慮が必要です。

自分で弁護士を探す

こうしたことから、国際離婚への対応経験のない弁護士・法律事務所に依頼するにはやや未知数な部分があり、依頼者側も交渉をスムーズに進められる弁護士を選んでいく姿勢が求められます。

国際離婚に対応可能な弁護士・法律事務所は、当サイト 離婚弁護士相談広場でもお探しいただけます。
自分の状況に合う弁護士や事務所があれば、まずは相談してみることをおすすめします。

茨城県弁護士会に相談する

茨城県弁護士会は、茨城県内に事務所のある弁護士が必ず加入する公的団体です。
茨城県弁護士会は茨城県内各地の支部にて法律相談窓口を開設し、離婚問題をふくむ様々な法律トラブルへの相談を受け付けています。
茨城県弁護士会が設置している相談センターは以下の通りです。

• 水戸相談センター
• 土浦相談センター
• 下妻相談センター
• 鹿嶋相談センター

法律相談を予約する際は、国際離婚に関する相談である旨は伝えるようにしましょう。確実とは言えませんが、事前に伝えておくことで、弁護士会の中でも国際離婚に詳しい弁護士に対応してもらえる場合があります。

参照：弁護士に相談する｜茨城県弁護士会

公益財団法人茨城県国際交流協会　外国人相談センター

また、離婚を希望しているのが外国人の方の場合、公益財団法人茨城県国際交流協会が行っている外国人相談も利用できます。
生活相談は、日本語・英語・ベトナム語・中国語・韓国語など12言語に対応、相談員に面談・電話・文書等にて相談することができます。
また、月に2回、無料の弁護士相談を実施しています。無料相談は面接またはSkype・LINE・Messenger などのオンライン相談にも対応、離婚に関する法律相談も受け付けています。無料弁護士相談は予約制で、まず相談センターへの相談から行うようにしてください。
参照：外国人相談センター-茨城県国際交流協会

茨城県の離婚調停申立て先となる家庭裁判所

離婚協議で話し合いがまとまらない場合、離婚調停や離婚審判、難航した場合は離婚裁判を裁判所に申し立て、判断を求めることになります。
茨城県内の家庭裁判所および支部は以下の通りです。

• 水戸家庭裁判所
• 水戸家庭裁判所 日立支部
• 水戸家庭裁判所 土浦支部
• 水戸家庭裁判所 龍ヶ崎支部
• 水戸家庭裁判所 麻生支部
• 水戸家庭裁判所 下妻支部

参考： 水戸家庭裁判所について > 管内の裁判所の所在地 | 裁判所

茨城県の母子家庭（父子家庭）に関する相談

茨城県で母子家庭・父子家庭になり、生活や仕事、育児のことで不安なことがある場合は、茨城県のひとり親家庭相談事業をご活用ください。

社会福祉法人茨城県母子寡婦福祉連合会

茨城県母子寡婦福祉連合会は、茨城県の母子福祉団体です。
茨城県母子寡婦福祉連合会では、母子家庭および寡婦の方のお金・子ども・その他に関する相談や就労を希望する方向けの講習・セミナー等を行う自立促進支援、限度額10万円までの小口融資の貸付など、ひとり親家庭や経済的に困窮した寡婦の方などを支援する活動を行っています。
また、全国組織である全国母子寡婦福祉団体協議会が行う給付型奨学金（ひとり親家庭支援奨学金）の茨城県における窓口として、精神面・経済面双方から母子家庭・父子家庭の支援につながる取り組みを行っています。

参考：社会福祉法人 茨城県母子寡婦福祉連合会

茨城県の配偶者からの暴力（DV）に関する相談件数

内閣府男女共同参画局では、配偶者暴力相談支援センターに対する配偶者の暴力(DV）に関する都道府県別の相談件数を集計し、公表しています。

令和4年度（2022年）の茨城県における配偶者暴力（DV）に関する相談件数は総数1,766件。県内に相談施設は3あり、1センターあたり相談件数は588.7件。1センターあたりの相談ペースとして見ると、茨城県は全国で13番目にあたります。

一方で、配偶者暴力の相談者の男女比を見ると、女性1,720人に対して男性46人と圧倒的に女性が多く、茨城県において女性が夫の暴力に苦しむケースが多い構図が数字としてあらわれています。

配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数等（令和４年度分）

離婚調停申立て先の茨城県の家庭裁判所一覧

茨城県で母子家庭・父子家庭になってお悩みの方は下記へご相談を

母子家庭・父子家庭になり、生活や仕事、育児のことで不安なことがある場合はお住まいのエリアの母子福祉団体にご相談ください。母子福祉団体はひとり親家庭の福祉の向上を目的とした団体です。

離婚に強い弁護士をお探しの茨城県在住の方へ

茨城県にお住まいで、離婚にお悩みの方、茨城県に事務所を構える弁護士事務所か、離婚調停に強い出張可能な弁護士に相談することで交渉がスムーズに進み、慰謝料の増額やスムーズな離婚成立を目指すことが可能です。

まずはお気軽に相談してみてください。