鹿児島県の離婚問題・相談窓口について知る

鹿児島県の離婚件数・離婚率

厚生労働省が公表している令和４年（2022）人口動態統計（確定数）によると、令和4年の鹿児島県の離婚件数（組）は2,455件。これは全国の都道府県で24番目にあたります。

鹿児島県の離婚件数を年次で比較すると、以下表のようになります。

鹿児島県の離婚件数は平成20年頃をピークに減少傾向にあり、令和4年にはピーク時と比べて1,000件ほど減少しました。都道府県ランキングは23位～25位と、全国でも中位のあたりをほぼ横ばいに推移しています。

参考：令和４年（2022）人口動態統計（確定数）

鹿児島県の離婚率・特殊離婚率

また、鹿児島県の令和4年（2022年）の離婚率（人口千対）は1.58。これは人口1,000人に対する離婚件数を表す数字で、鹿児島県の1.58は全国平均の1.47を0.11ポイント上回る数字です。

また、離婚件数を婚姻件数で割って算出する特殊離婚率という指標を見ると、鹿児島県の特殊離婚率は43.7%。全国平均 35.5% と比較すると8.2ポイント上回る高い値となっており、全国と比較しても婚姻数に対して離婚が多く発生している鹿児島県の現状があらわれています。

鹿児島県の離婚種別の割合

また、同じく厚生労働省が公表している「令和４年度 離婚に関する統計の概況」によると、令和2年の鹿児島県の離婚全体に対する協議離婚の割合は89.2%。これは都道府県別の順位を見ると5位の高順位にあたります。

離婚には夫婦間の話し合いで離婚を決める協議離婚と、調停や審判など裁判所を介した手続きで進める裁判離婚とがあります。協議離婚の割合の高さ、および裁判離婚の比率の低さは、離婚問題を夫婦間の話し合いで解決できたケースが多いことを指します。

協議離婚での解決率が全国5位という高い順位は、話し合いにより離婚問題解決を図りやすい鹿児島県の環境・状況があらわれています。

参考：令和４年度 離婚に関する統計の概況　第10－１表　都道府県別にみた離婚の種類別離婚件数　-令和２年-

統計データに見る鹿児島県の離婚の現状

これら厚生労働省の統計データからは、鹿児島県は離婚率・特殊離婚率ともに全国平均よりも高く、他県と比べても離婚する夫婦が多いことが読み取れます。特に、特殊離婚率は全国平均を8.2ポイントも上回る高い値を示しており、鹿児島県の高齢化の進行、若者の県外流出による婚姻数の少なさが特殊離婚率の高さに繋がっていると推測されます。

一方、夫婦間でトラブルをかかえた場合の協議離婚率は89.2%の全国5位と、話し合いだけで離婚に至る夫婦が比較的多いことを示しています。裁判所を介する裁判離婚でもその70%以上は調停離婚で解決しており、冷静沈着、熱しやすく冷めやすいと言われる鹿児島県の県民性も垣間見えます。

鹿児島県の離婚に関する相談窓口

鹿児島県で離婚を考え始めた場合、どこに、誰に相談するのが最適でしょうか。
よくある離婚の原因別で、鹿児島県でおすすめの相談窓口をご紹介します。

浮気・不倫の相談窓口

離婚弁護士相談広場

離婚弁護士相談広場では鹿児島県内の浮気・不倫をはじめ離婚問題に精通した弁護士を探すことができます。
夫（妻）の浮気や不倫を理由に離婚を検討している方は弁護士への相談がおすすめです。弁護士に相談することで、相手の浮気・不倫を立証するための証拠集めをサポートしてもらい、夫（妻）や不倫相手への慰謝料請求についても交渉を有利に進められます。
弁護士や法律事務所の中には初回相談を無料としているところもあります。無料相談を利用すれば、費用を気にせず夫婦の不安事を相談、以後取るべき対応についてアドバイスをもらうこともできるでしょう。

暴力・DV・モラハラの相談窓口

家庭内での暴力やDV、モラハラなどでお悩みの方に対しては、お住まいの自治体・役所や地方公共団体が相談窓口を設置しています。

配偶者暴力相談支援センター

鹿児島県では、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」（DV防止法）に基づき、配偶者暴力相談支援センターを県内各所に設置しています。

鹿児島県が紹介している配偶者暴力の相談窓口は以下の通りです。

• 鹿児島県女性相談センター
• 鹿児島県男女共同参画センター（かごしま県民交流センター）
• 鹿児島地域振興局保健福祉環境部
• 南薩地域振興局保健福祉環境部
• 北薩地域振興局保健福祉環境部
• 姶良・伊佐地域振興局保健福祉環境部
• 大隅地域振興局保健福祉環境部
• 熊毛支庁保健福祉環境部
• 大島支庁保健福祉環境部
• 鹿児島市男女共同参画センター（サンエールかごしま相談室）
• 鹿屋市配偶者暴力相談支援センター（鹿屋市子育て支援課）
• 出水市配偶者暴力相談支援センター（出水市安心サポートセンター）
• 薩摩川内市配偶者暴力相談支援センター（薩摩川内市社会福祉課）
• 日置市配偶者暴力相談支援センター（日置市こども未来課）
• 霧島市配偶者暴力相談支援センター（霧島市こども・くらし相談センター）
• 志布志市配偶者暴力相談支援センター（志布志市コミュニティ推進課）
• 姶良市配偶者暴力相談支援センター（姶良市男女共同）
• 知名町配偶者暴力相談支援センター（知名町保健センター）
• 和泊町配偶者暴力相談支援センター（和泊町保健センター）

これらの支援センターでは、配偶者からの暴力・DV・離婚・男女問題・家庭の不和やいざこざなどに関する相談、援助、一時保護などの業務を通じて、ご相談者の問題解決のための各種助言・対応を行っています。

配偶者暴力相談支援センターの活動について詳しくは、鹿児島県ホームページ内の下記をご参照ください。

参照：配偶者や交際相手からの暴力（いわゆるドメスティック・バイオレンス（DV））の相談窓口 – 鹿児島県ホームページ(総務部男女共同参画局青少年男女共同参画課男女共同参画室)

NPO法人ルネスかごしま

NPO法人ルネスかごしまは、DVや虐待、離婚問題、引きこもり、生活困窮など悩みや生きづらさを抱える方々に対し、一緒に解決方法を考え様々な支援を行う民間団体です。

2022年からは総合支援と保護のための施設（シェルター）の運営を始め、行く場所がない方、安心して眠りたい方などを受け入れています。また、お茶やお菓子を食べながら自由に過ごせる「ひだまりカフェ」の運営、学校に行けない子ども達の学習支援なども行っており、無料で利用が可能です。

NPO法人ルネスかごしま

鹿児島県内の警察署

DVに関する相談は、鹿児島県内の警察署でも受け付けています。

• 鹿児島県警察本部 警察相談専用電話
• 鹿児島県警察本部 性犯罪被害110番
• 鹿児島中央警察署
• 鹿児島西警察署
• 鹿児島南警察署
• 指宿警察署
• 南九州警察署
• 枕崎警察署
• 南さつま警察署
• 日置警察署
• いちき串木野警察署
• 薩摩川内警察署
• さつま警察署
• 阿久根警察署
• 出水警察署
• 伊佐湧水警察署
• 姶良警察署
• 霧島警察署
• 曽於警察署
• 志布志警察署
• 肝付警察署
• 鹿屋警察署
• 錦江警察署
• 種子島警察署
• 屋久島警察署
• 奄美警察署
• 瀬戸内警察署
• 徳之島警察署
• 沖永良部警察署

警察署では暴力（DV）行為・ストーカー被害などの相談を受け付けています。
夫婦関係のこじれから起こったトラブルにより心身の危険を感じた場合は、状況が悪化する前に、お近くの警察までご相談ください。

警察全般に関する相談・苦情・要望・意見 – 鹿児島県警察

国際離婚に関する相談窓口

鹿児島県で外国人の夫（妻）との離婚を検討している場合、外国人との交渉・折衝に対応可能な弁護士への相談をおすすめします。
外国人との国際離婚の場合、法的に有効な離婚手続きを日本で行えるか、また、国内法に基づいた離婚が相手国に認められるか、が離婚手続きを進める上での課題となり、通常の日本国籍・日本在住の人同士の離婚とは異なる留意・配慮が必要です。

自分で弁護士を探す

こうしたことから、国際離婚への対応経験のない弁護士・法律事務所に依頼するにはやや未知数な部分があり、依頼者側も交渉をスムーズに進められる弁護士を選んでいく姿勢が求められます。

国際離婚に対応可能な弁護士・法律事務所は、当サイト 離婚弁護士相談広場でもお探しいただけます。
自分の状況に合う弁護士や事務所があれば、まずは相談してみることをおすすめします。

鹿児島県弁護士会に相談する

鹿児島県弁護士会は、鹿児島県内に事務所のある弁護士が必ず加入する公的団体です。
鹿児島県弁護士会は鹿児島県内各地に法律相談窓口を開設し、離婚問題をふくむ様々な法律トラブルへの相談を受け付けています。
相談料は、鹿児島法律相談センターは30分間5,500円（税込）ですが、その他の相談センターは相談料無料としています。
鹿児島県弁護士会が設置している相談窓口は以下の通りです。

• 鹿児島法律相談センター
• 霧島法律相談センター（霧島市役所 隼人庁舎3階、国分シビックセンター複合施設棟内公民館）
• 薩摩川内法律相談センター
• 奄美法律相談センター

法律相談を予約する際は、国際離婚に関する相談である旨は伝えるようにしましょう。確実とは言えませんが、事前に伝えておくことで、弁護士会の中でも国際離婚に詳しい弁護士に対応してもらえる場合があります。

参照：法律相談会場のご案内 | 鹿児島県弁護士会

公益財団法人鹿児島県国際交流協会　外国人総合相談窓口

また、離婚を希望しているのが外国人の方の場合、公益財団法人鹿児島県国際交流協会が行っている外国人相談も利用できます。
一般的な生活上の問題について、来所・電話・メールで相談が可能です。日本人とベトナム人の相談員が在籍しており、日本語・英語・ベトナム語で対応します。その他、コールセンターなどを活用して中国語や韓国語など24言語に対応が可能です。

参照：公益財団法人鹿児島県国際交流協会

鹿児島県の離婚調停申立て先となる家庭裁判所

離婚協議で話し合いがまとまらない場合、離婚調停や離婚審判、難航した場合は離婚裁判を裁判所に申し立て、判断を求めることになります。
鹿児島県内の家庭裁判所および支部は以下の通りです。

• 鹿児島家庭裁判所
• 鹿児島家庭裁判所 名瀬支部
• 鹿児島家庭裁判所 加治木支部
• 鹿児島家庭裁判所 知覧支部
• 鹿児島家庭裁判所 川内支部
• 鹿児島家庭裁判所 鹿屋支部
• 鹿児島家庭裁判所 種子島出張所
• 鹿児島家庭裁判所 屋久島出張所
• 鹿児島家庭裁判所 徳之島出張所
• 鹿児島家庭裁判所 大口出張所
• 鹿児島家庭裁判所 指宿出張所

参考：鹿児島地方裁判所･鹿児島家庭裁判所について＞管内の裁判所の所在地 | 裁判所

鹿児島県の母子家庭（父子家庭）に関する相談

鹿児島県で母子家庭・父子家庭になり、生活や仕事、育児のことで不安なことがある場合は、社会福祉法人 鹿児島県母子寡婦福祉連合会をご活用ください。

社会福祉法人 鹿児島県母子寡婦福祉連合会

社会福祉法人 鹿児島県母子寡婦福祉連合会は、ひとり親家庭の方が自立した生活を営むための様々な支援を行う民間団体です。

運営する就業・自立支援センターでは、相談員が相談に応じて就職情報や適切なアドバイスを提供するほか、資格取得のための就業支援講習会の開催も行っています。

また、日常生活支援の施策として、自立促進のための活動や社会的事由により支援が必要な方に対し、支援員を派遣して生活の援助や保育サービスを行います。

参考： 社会福祉法人 鹿児島県母子寡婦福祉連合会

福岡県の配偶者からの暴力（DV）に関する相談件数

内閣府男女共同参画局では、配偶者暴力相談支援センターに対する配偶者の暴力(DV）に関する都道府県別の相談件数を集計し、公表しています。

令和4年度（2022年）の鹿児島県における配偶者暴力（DV）に関する相談件数は総数1,869件。県内に相談施設は18箇所あり、1センターあたり相談件数は103.8件。1センターあたりの相談ペースとして見ると、鹿児島県は全国で44番目にあたります。

一方で、配偶者暴力の相談者の男女比を見ると、女性1,835人に対して男性34人と圧倒的に女性が多く、鹿児島県において女性が夫の暴力に苦しむケースが多い構図が数字としてあらわれています。

配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数等（令和４年度分）

離婚調停申立て先の鹿児島県の家庭裁判所一覧

鹿児島県で母子家庭・父子家庭になってお悩みの方は下記へご相談を

母子家庭・父子家庭になり、生活や仕事、育児のことで不安なことがある場合はお住まいのエリアの母子福祉団体にご相談ください。母子福祉団体はひとり親家庭の福祉の向上を目的とした団体です。

離婚に強い弁護士をお探しの鹿児島県在住の方へ

鹿児島県にお住まいで、離婚にお悩みの方、鹿児島県に事務所を構える弁護士事務所か、離婚調停に強い出張可能な弁護士に相談することで交渉がスムーズに進み、慰謝料の増額やスムーズな離婚成立を目指すことが可能です。

まずはお気軽に相談してみてください。