徳島県の相続問題

徳島県の相続税申告率は全国13位

平成27年の税制改正によって今後は相続税を納税する人の数が増えると言われています。徳島県では死亡した人の遺族が相続税を申告した割合（相続税申告率）が4.06％で全国13位と高くなっています。四国4県の中でももっとも高い結果となりました。ただ、納税額は63億2200万円で全国では35位、四国4県の中でも香川県、愛媛県の次に多いということで納税額としてはそれほど高くはありません。1人当たりの納税額は少なくても、相続税の課税対象となる人が多いという結果になっています。これは税制改正前のデータなので、改正後はさらに申告率が増えると予想されます。
徳島県の人の相続税に関する背景と、今後の対策を見ていきましょう。

福井県の貯蓄額は全国22位

相続税の課税対象となる財産で主なものには、土地・家屋といった不動産と現金・預貯金などがあります。徳島県の人は、1世帯当たりの平均貯蓄額が1581万円で全国で22位です。決して低くはないため、貯蓄が多い人は生前贈与などの相続税対策を進めておくといいでしょう。一方、負債の額は366万円で全国でも低い方から2番目です。住宅ローンや各種クレジットなどの負債も「負の相続財産」として遺族が引き継ぐことになりますが、徳島県の場合はその金額が少ないので安心できます。

徳島県内の富裕層

徳島県内で5000万円超の所得を得ている人の数は175人で、これは全国では41位です。また、1億円超の所得を得ている人の数は25人で全国で39位となっていて、どちらもそれほど多くはありません。また、県内の市町村別の平均世帯年収を見てみると、もっとも年収が高いのは阿南市で429.8万円、次に高いのは鳴門市で429.5万円となっています。それ以外の市町村は400万円以下ということなので、県全体として収入はあまり多いとは言えません。そんな中で富裕層と呼ばれる人が多く住んでいるのは徳島城の南東方面に位置する新蔵街や城の北側の地域、眉山のふもとの町などと言われています。

徳島県の地価

徳島県の平均地価は1平方メートル当たり48,411円で全国で25位となっています。また、全国の県庁所在地の平均地価のランキングでは徳島市の地価は1平方メートル当たり71,400円で全国で19位です。市町村別の地価を比べてみると、徳島市は平均93、234万円でかなり高くなっていますが、それ以外の地域は6万円以下がほとんどです。例えば板野郡は約5万円、名西群石井町が38,600円、小松島市が36,512円、鳴門市が34,229円、阿南市が34,220円などです。地価が低いところでは勝浦郡上勝町のように1平方メートル当たり6916円と1万円以下のところもあります。

徳島県民の今後の相続税対策

徳島県は地価が安いことや物価が安いことなどが暮らしやすい要因になっているのでしょう。その結果、貯蓄額が高くなっていると思われます。貯蓄してお金を残すのはいいことですが、相続のことも視野に入れておきましょう。現金や預貯金は生前贈与をすると、少しずつ相続財産を減らすことができます。その結果、相続税の節税につながります。ただし生前贈与は年間110万円までは基礎控除があり非課税になりますが、それ以上を贈与すると相続税よりも税率が高い贈与税がかかってしまいます。素人判断で行わずに専門家のアドバイスを受けながら進めるといいでしょう。

また、土地に関しては宅地だけでなく農地や森林も相続税の課税対象になります。一度評価額を出してもらって、対策を考えることをおすすめします。

遺産分割調停申立て先の徳島県の家庭裁判所一覧

徳島県内の相続税相談先

徳島県内の年金受給者死亡届や未支給年金、遺族年金等の相談先

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