青森県の離婚問題・相談窓口について知る

青森県の離婚件数・離婚率

厚生労働省が公表している令和４年（2022）人口動態統計（確定数）によると、令和4年の青森県の離婚件数（組）は1,664件。これは全国の都道府県で32番目にあたります。

青森県の離婚件数を年次で比較すると、以下表のようになります。

青森県の離婚件数は平成中期までは26位～27位で推移していましたが、平成30年から令和4年にかけては30位～32位と、全国では離婚件数がやや少ない方に含まれます。

参考：令和４年（2022）人口動態統計（確定数）

青森県の離婚率・特殊離婚率

また、青森県の令和4年（2022年）の離婚率（人口千対）は1.39。これは人口1,000人に対する離婚件数を表す数字で、青森県の1.39は全国平均の1.47を0.08ポイント下回る数字です。

また、離婚件数を婚姻件数で割って算出する特殊離婚率という指標を見ると、青森県の特殊離婚率は45.5％。全国平均 35.5%と比較すると10ポイント上回る高い値となっており、全国と比較しても婚姻数に対して離婚が多く発生している青森県の現状があらわれています。

青森県の離婚種別の割合

また、同じく厚生労働省が公表している「令和４年度 離婚に関する統計の概況」によると、令和2年の青森県の離婚全体に対する協議離婚の割合は88.6%。これは都道府県別の順位を見ると12位にあたります。

離婚には夫婦間の話し合いで離婚を決める協議離婚と、調停や審判など裁判所を介した手続きで進める裁判離婚とがあります。協議離婚の割合の高さ、および裁判離婚の比率の低さは、夫婦間の話し合いで自分たちの離婚問題を解決できるケースが多いことを指します。

青森県の88.6%は全国平均より0.3ポイント高く、協議離婚率は全国水準並み～やや高いという状況がわかります。

参考：令和４年度 離婚に関する統計の概況　第10－１表　都道府県別にみた離婚の種類別離婚件数　-令和２年-

統計データに見る青森県の離婚の現状

これら厚生労働省の統計データからは、青森県は離婚件数こそ減少傾向にありますが、特殊離婚率は全国でも4番目に高く、婚姻数に対して離婚数が高まっている現状も見て取れます。

一方で、夫婦間でトラブルを抱えた場合の協議離婚率はほぼ全国水準並みであり、裁判所を介する裁判離婚でもその72%は調停離婚で解決しています。夫婦間の話し合い、あるいは調停委員を介した話し合いで解決するケースが多く、「自分たちで話し合って離婚する」という青森県の県民性も垣間見えます。

青森県の離婚に関する相談窓口

青森県で離婚を考え始めた場合、どこに、誰に相談するのが最適でしょうか。
よくある離婚の原因別で、青森県でおすすめの相談窓口をご紹介します。

浮気・不倫の相談窓口

離婚弁護士相談広場

離婚弁護士相談広場では青森県内の浮気・不倫をはじめ離婚問題に精通した弁護士を探すことができます。
夫（妻）の浮気や不倫を理由に離婚を検討している方は弁護士への相談がおすすめです。弁護士に相談することで、相手の浮気・不倫を立証するための証拠集めをサポートしてもらい、夫（妻）や不倫相手への慰謝料請求についても交渉を有利に進められます。
弁護士や法律事務所の中には初回相談を無料としているところもあります。無料相談を利用すれば、費用を気にせず夫婦の不安事を相談、以後取るべき対応についてアドバイスをもらうこともできるでしょう。

暴力・DV・モラハラの相談窓口

家庭内での暴力やDV、モラハラなどでお悩みの方に対しては、お住まいの自治体・役所や地方公共団体が相談窓口を設置しています。

女性相談支援センター（配偶者暴力相談支援センター）

青森県では、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」（DV防止法）に基づき、配偶者暴力相談支援センターを県内各所に設置しています。

青森県が紹介している配偶者暴力の相談窓口は以下の通りです。

• ⻘森県女性相談支援センター
• ⻘森県女性相談支援センター内DVホットライン
• 東地方福祉事務所
• 中南地方福祉事務所
• 三戸地方福祉事務所
• 西北地方福祉事務所
• 上北地方福祉事務所
• 下北地方福祉事務所
• 青森県男女共同参画センター
• 青森市配偶者暴力相談支援センター
• 八戸市配偶者暴力相談支援センター

これらの支援センターでは、配偶者からの暴力・DV・離婚・男女問題・家庭の不和やいざこざなどに関する相談、援助、一時保護などの業務を通じて、ご相談者の問題解決のための各種助言・対応を行っています。

女性相談支援センター（配偶者暴力相談支援センター）の活動について詳しくは、青森県ホームページ内の下記をご参照ください。
参照：女性相談・DV被害者支援対策 – 青森県ホームページ(こどもみらい課)

ＮＰＯ法人ウィメンズネット青森

ＮＰＯ法人ウィメンズネット青森は、ＤＶ・女性に対する暴力の被害者支援や相談、各種講座の開催など、暴力のない社会を目指して様々な取り組みを行っている民間団体です。

夫や恋人からのDVに悩む女性の電話・メール・面接による相談に対応しているほか、月に一度、悩みを抱える参加者同士で語り合える場「ほっとタイム」を開催するなど、心身が傷ついた女性の心のケアや居場所づくりに努めています。

また、2005年からは青森県と協働して、県内の各中学校・高校で学生を対象にデートDVに関する理解を深めてもらうための予防セミナーを開催しています。

ＮＰＯ法人ウィメンズネット青森

青森県内の警察署

DVに関する相談は、青森県内の警察署でも受け付けています。

• 青森県警察本部 警察安全相談室
• 青森警察署
• 八戸警察署
• 弘前警察署
• 五所川原警察署
• 黒石警察署
• 十和田警察署
• 三沢警察署
• むつ警察署
• 野辺地警察署
• つがる警察署
• 三戸警察署
• 鰺ケ沢警察署
• 七戸警察署
• 青森南警察署
• 外ヶ浜警察署
• 五戸警察署
• 大間警察署

警察署では暴力（DV）行為・ストーカー被害などの相談を受け付けています。
夫婦関係のこじれから起こったトラブルにより心身の危険を感じた場合は、状況が悪化する前に、お近くの警察までご相談ください。
相談窓口 – 青森県警察

国際離婚に関する相談窓口

青森県で外国人の夫（妻）との離婚を検討している場合、外国人との交渉・折衝に対応可能な弁護士への相談をおすすめします。
外国人との国際離婚の場合、法的に有効な離婚手続きを日本で行えるか、また、国内法に基づいた離婚が相手国に認められるか、が離婚手続きを進める上での課題となり、通常の日本国籍・日本在住の人同士の離婚とは異なる留意・配慮が必要です。

自分で弁護士を探す

こうしたことから、国際離婚への対応経験のない弁護士・法律事務所に依頼するにはやや未知数な部分があり、依頼者側も交渉をスムーズに進められる弁護士を選んでいく姿勢が求められます。

国際離婚に対応可能な弁護士・法律事務所は、当サイト 離婚弁護士相談広場でもお探しいただけます。
自分の状況に合う弁護士や事務所があれば、まずは相談してみることをおすすめします。

青森県弁護士会に相談する

青森県弁護士会は、青森県内に事務所のある弁護士が必ず加入する公的団体です。
青森県弁護士会は青森県内の3ヶ所に法律相談窓口を開設し、離婚問題をふくむ様々な法律トラブルへの相談を受け付けています。

相談料は30分5,500円（税込）ですが、法テラスの扶助が利用できる場合は無料としています。
青森県弁護士会が設置している相談窓口は以下の通りです。

• 青森県弁護士会
• 青森県弁護士会　八戸支部
• 青森県弁護士会　弘前支部

法律相談を予約する際は、国際離婚に関する相談である旨は伝えるようにしましょう。確実とは言えませんが、事前に伝えておくことで、弁護士会の中でも国際離婚に詳しい弁護士に対応してもらえる場合があります。

参照：青森県弁護士会民事法律相談のご案内 | 青森県弁護士会

公益財団法人青森県観光国際交流機構　国際交流グループ　外国人相談窓口

また、離婚を希望しているのが外国人の方の場合、青森県観光国際交流機構 国際交流グループが開設している外国人相談窓口も利用できます。

日本語・英語・中国語・フィリピン語・ベトナム語に対応できる相談員が在籍しているほか、民間通訳サービスを利用して全18言語の相談に対応しています。

また、3つの電話を同時に繋いで通訳するサービスや、必要があれば初回のみ通訳として相談窓口に同行することも可能です。相談は、すべて無料です。詳細は国際交流グループまで直接お問い合わせください。
参照：外国人相談窓口のご案内 ｜ 公益社団法人青森県観光国際交流機構 国際交流グループ

青森県の離婚調停申立て先となる家庭裁判所

離婚協議で話し合いがまとまらない場合、離婚調停や離婚審判、難航した場合は離婚裁判を裁判所に申し立て、判断を求めることになります。
青森県内の家庭裁判所および支部は以下の通りです。

• 青森家庭裁判所
• 青森家庭裁判所　弘前支部
• 青森家庭裁判所　八戸支部
• 青森家庭裁判所　五所川原支部
• 青森家庭裁判所　十和田支部
• 青森家庭裁判所　むつ出張所
• 青森家庭裁判所　野辺地出張所

参考：青森地方・家庭裁判所について > 管内の裁判所の所在地 | 裁判所

青森県の母子家庭（父子家庭）に関する相談

青森県で母子家庭・父子家庭になり、生活や仕事、育児のことで不安なことがある場合は、公益財団法人 青森県母子寡婦福祉連合会をご活用ください。

公益財団法人 青森県母子寡婦福祉連合会

公益財団法人 青森県母子寡婦福祉連合会は、ひとり親家庭を支援するために就業支援講習会の開催、就業・自立支援バンク事業、相談事業等を行っている団体です。

未就学児または小学生がいるひとり親家庭で、仕事で帰宅時間が遅くなるなど支援が必要な場合は、定期的に家庭生活支援員を派遣して一時的な保育サービスや家事援助も行っています。

また、全国組織である全国母子寡婦福祉団体協議会が行う給付型奨学金（ひとり親家庭支援奨学金）の青森県における窓口として、精神面・経済面双方から母子家庭・父子家庭の支援につながる取り組みを行っています。

参考：公益財団法人 青森県母子寡婦福祉連合会

青森県の配偶者からの暴力（DV）に関する相談件数

内閣府男女共同参画局では、配偶者暴力相談支援センターに対する配偶者の暴力(DV）に関する都道府県別の相談件数を集計し、公表しています。

令和4年度（2022年）の青森県における配偶者暴力（DV）に関する相談件数は総数1,403件。県内に相談施設は10箇所あり、1センターあたり相談件数は140.3件。これは全国で41番目にあたり、青森県は47都道府県の中でもDV相談のペースが少ない県と言えます。

一方で、配偶者暴力の相談者の男女比を見ると、女性1,374人に対して男性29人と圧倒的に女性が多く、青森県において女性が夫の暴力に苦しむケースが多い構図が数字としてあらわれています。

配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数等（令和４年度分）

離婚調停申立て先の青森県の家庭裁判所一覧

青森で母子家庭・父子家庭になってお悩みの方は下記へご相談を

母子家庭・父子家庭になり、生活や仕事、育児のことで不安なことがある場合はお住まいのエリアの母子福祉団体にご相談ください。母子福祉団体はひとり親家庭の福祉の向上を目的とした団体です。

離婚に強い弁護士をお探しの青森県在住の方へ

青森県にお住まいで、離婚にお悩みの方、青森県に事務所を構える弁護士事務所か、離婚調停に強い出張可能な弁護士に相談することで交渉がスムーズに進み、慰謝料の増額やスムーズな離婚成立を目指すことが可能です。

まずはお気軽に相談してみてください。