子どもに浮気をしているところを尾行されたかも?どうしたらいい?

子どもが親を尾行して、不倫が発覚することも

妻(夫)よりも先に、子どもが不倫に気づくことがある

「まさかうちの子どもが」そう思うのは、親の思い違いです。たとえ普段はのんびりとしているように見える子どもでも、大好きな親の様子がおかしい場合は、人一倍敏感に感じるものです。むしろ、当の配偶者よりも鋭く感じ取るかもしれません。

「パパ(ママ)の様子がおかしいけれど、もしかしたら…」と感じた子どもは、親が出かけるときに気づかれないよう尾行し、不倫現場を目撃してしまうのです。

子どもに不倫を知られてしまったとき、「どうせ子どもだからわからない」と体よくごまかそうとすると、子どもの心はさらに深く傷ついてしまいます。そして、「パパ(ママ)は家族を裏切って勝手なことをして、このままごまかし続けるのだろうか?」と不信感をつのらせ、親子の仲が崩壊してしまう可能性があります。

不倫を知られてしまったときは、観念してそれを認め、子どもに心から謝罪しましょう。そして、もう二度と不倫相手と会わないことを約束し、少しずつでも親としての信用を回復することです。

間違ってもお金や物で口封じをするなど、姑息な手段で乗り切ろうとするのは、絶対にやめましょう。

夫の単身赴任中に不倫をして、子どもに尾行されたAさんの事例

普段は仲の良いAさん夫婦でしたが、夫が単身赴任になってから、妻のAさんは心寂しい日々を送っていました。そんなとき、スポーツクラブで知り合った男性から声をかけられ、ついフラッと誘いに乗ってしまったのです。

それからというもの、今まで夜に出歩くことの無かったAさんは、毎週のように不倫相手と夜のデートを重ね、家を空けるようになりました。夫のいない寂しさを不倫で紛らわすAさんでしたが、中学1年生の娘は、「ママの様子が何かおかしい」と気付いてしまいました。そして悩んだ挙句、母親の出かけた後を尾行することを思い立ったのです。

そんなこととは知らず、ホテルに入ろうとするAさん。娘はすかさず母親のそばに行き、「ママ!いったい何しているの?」と叫びました。腰が抜けるほどビックリしたAさんでしたが、ホテルに入ろうとした現場を見られた以上、ごまかすことはできません。不倫相手は一目散に逃げ去り、Aさんは両手をついて泣きながら娘に謝りました。

その後Aさんはスポーツクラブをやめ、不倫相手とは一切会わないことに決めました。娘はそんな母親を冷ややかな目で見つめながらも、「お母さんも寂しかったのかもしれない」と、ほんの少し可哀想な気持ちを持つことができました。

そうしている間に1年が経ち、父親は単身赴任から戻り、またいつものように夫婦仲良く暮らすようになりました。「ママは悪いことをしたけれど、私の前で心から謝ってくれた。家族の平和を守るために、このことは私とママだけの、永遠の秘密にしておこう」と、Aさんの娘は心に堅く誓いました。

親の不倫で特に傷つくのは女の子

女の子の気持ちは、男の子に比べてとてもナイーブ

親が不倫をしていたことを知ったとき、男の子が中学生や高校生になっていた場合は、「まったく、仕方がない親だな」と冷めた目で見る場合もあるでしょう。特に不倫をしたのが父親であれば、同じ男として気持ちがわかる部分もあるかもしれません。

しかし、女の子の場合はそうはいきません。親の不倫を知ったときに女の子の心は深く傷つき、たとえ尊敬していた親でも、一気に軽蔑の眼差しに変わってしまう可能性があります。「うちの親は汚い」という気持ちを強く持ち、強く罵ったり、逆に一切口をきかなくなるかもしれません。それだけ、女の子の気持ちはナイーブなのです。

ひたすら謝り続けることで、いつか和解できる日がくる

それでも子どもにとってはたった一人の大切な父親(母親)なので、ひたすら親が反省をして謝れば、いつかはきっと許してくれる筈です。それは数ヶ月かもしれませんし、大人になってからかもしれません。

でも、もしも親が心から反省する態度を変えずに「二度と不倫はしない」という態度で臨めば、間違いなく子どもは和解してくれることでしょう。特に自分が結婚をし、人の親となったときには、もっとおおらかな気持ちで親を見守ることができるようになります。その日を信じて、真摯な態度で子どもと接することが大切です。

母親の不倫が子どもに与える影響は大きい

子どもにとって母親は特別な存在

親の不倫の中でも、特に母親の不倫は、子どもの心に非常に大きな影響を与えます。「父親の不倫は許せても、母親の不倫は絶対に許せない」と感じる子どもも多いのです。それほどまでに子どもにとって母親というのは、神聖かつ密接な存在なのでしょう。

そんな子どもが、もし母親の不倫を知ってしまった場合は、いったい精神面でどんな影響があるのでしょうか?

勉強が手に付かず、茫然とした状態になる

母親の不倫を知ったこどもは、「自分は捨てられるのではないだろうか?」という大きな不安を抱きます。「母親は相手の人と一緒に住むのではないだろうか?そうなると自分はこの家に残されて、寂しく暮らさなくてはならない。このことを父親が知ったら、どうなるだろう?」そんないろいろな思いが心を駆け巡り、とても勉強どころではなくなってしまうのです。

子どもは自分が自活することができないため、身に降りかかる“親の不倫”という重大な出来事を受けとめられず、茫然自失のような状態に陥ってしまいます。

自分の存在を認められなくなる

「両親が愛し合って、そこに子どもの自分がいる」ということが、子どもにとっては当たり前の家庭の姿です。それが、母親が不倫をしたことで崩れてしまうと、「自分は必要のない存在なのだ」と思い込んでしまう場合があります。

「自分が悪い子だったから、ママは他の人を好きになってしまったのかもしれない」と自分を責めてしまうと、子どもは自己否定をするようになります。人とのコミュニケーションがうまくいかないなど、社会生活を営む上で弊害が生まれるケースもあります。

恋愛や結婚に対する願望がなくなる

子どもは親を見本にして育ちます。母親が不倫をしながら結婚生活を送っているのを見た子どもは、「結婚がそういうものなら、する必要はない。恋愛もしたくない」と思ってしまいます。異性に対する不信感は、大人になっても根強く残ることが多いでしょう。

子どもをとるか、恋愛をとるかの選択に迫られることも

子育てが一段落した頃に、不倫の誘惑がある

子育て真っ最中のときは、不倫をしている余裕もまったくありませんが、一段落した頃に不倫に走る女性は少なくありません。30~40代であれば、女性としての魅力も十分ある年代。たとえ夫がいても、周囲の男性は放っておかないでしょう。

しかし、前述したように、子どもにとって母親は絶対的な存在です。不倫をすることで子どもがどれだけ傷つくかは、親として本気で考えなければなりません。でも、「それでも自分は恋愛をとる」と決めたなら、それなりの覚悟が必要です。

子どもと別れたくないなら、不倫を断ち切る勇気も必要

もしも妻側の不倫が原因で離婚ということになった場合、たとえ母親であっても子どもを引き取れないケースがあります。恋愛に生きることを決めるなら、子どもをとるか恋愛をとるかの選択に迫られることも、あるということです。自分にその覚悟があるかどうか、じっくりと考えておかなければならないでしょう。

もしも「子どもとは絶対に別れたくない」という気持ちが強ければ、深みにはまらないうちに不倫を断ち切ることが、母親として一番の道です。

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