浮気調査の費用の相場は?料金プランや費用事例について解説

浮気調査費用

この記事では、浮気調査にかかる費用の相場や費用を安く抑える方法、浮気調査を探偵に依頼する際のポイントなどについて詳しく解説していきます。

探偵に依頼するには依頼費用がかかるため、費用面がネックで依頼をためらってしまうケースもあるでしょう。
有効性の高い浮気証拠を押さえたいなら、浮気調査のプロである探偵への依頼は結果的に成功確率を高める方法です。

まずは、浮気調査にかかる適正な費用と、コストを抑えるために取るべき対策を把握しておきましょう。

浮気調査の費用の相場はどのくらい?

考え込む女性
浮気調査を探偵に依頼した場合の費用相場は10〜90万円程度です。

依頼費用は各探偵事務所が自由に決められます。ただし、探偵費用には基本となる費用モデルがあり、費用の内訳はどこの事務所もそこまで変わらりません。

そこで、まずは探偵に浮気調査をした場合の費用内訳を確認していきます。

浮気調査費用の内訳

浮気調査にかかる主な費用の内訳は次の3つです。

人件費

人件費の相場は、調査員2〜3名で1時間あたり1〜3万円程度です。

探偵事務所の依頼費用のうち大きな割合を占めるのは人件費です。一般的には2名程度で調査を行う場合が多いので、相場からかけ離れた費用になることは少ないです。

ただし、大型ショッピングモールなど出入り口が複数ある施設を張り込む場合には、調査員の数を増員しなければいけないケースもあるでしょう。その場合、増員分の人件費がかかります。

浮気調査には専門的な技術が必要になります。依頼費用で浮気の証拠を掴む可能性が変わるわけではありませんが、充実したサポートを受けたいならある程度の金額はかかるものと考えておきましょう。

なお、「業界最安料値」「格安」を売りにしている事務所も多いですが、その分サポート内容や調査力に不満がある場合も多いです。探偵事務所を選ぶ際は、価格のみではなく後述する「浮気調査を探偵に依頼する際のポイント」も参考にすることをおすすめします。

調査経費

調査経費とは、宿泊費・通信費・車両費・交通費・機材費などの調査にかかる諸経費のことです。

調査相手が車で移動すれば、探偵側も車を使って尾行することになります。その場合、車両費やガソリン代、高速料金や駐車料金などが実費としてかかります。

また、対象者がホテルなどを利用した場合には宿泊費、証拠を残すためのビデオカメラやバッテリーなどの維持にかかる費用や、データ加工費などもかかる場合があります。

浮気調査では、対象者がいつ浮気相手と接触するかわかりません。24時間張り付いている必要があるので、下見のできない遠方での調査では対象者の行動に応じて臨機応変に対応する必要があるのです。

対象者が高額なホテルに泊まったり、想定していない移動手段を使った場合には、その分調査経費が増えてしまう可能性があるでしょう。

調査報告書作成料

事務所によって異なりますが、調査結果をまとめた調査報告書の作成料がかかる場合があります。

調査報告書には、パートナーの行動履歴や浮気相手との密会に関する情報が、写真や動画などの客観的証拠とともに記載されています。

調査報告書は、パートナーに慰謝料を請求する際の証拠となります。報告書の作成料を無料としている事務所もありますが、有料だとしても作成しておくに越したことはありません。

ただし、必ずしも裁判で慰謝料が認められるレベルの報告書を期待できるわけではないので、その点には注意が必要です。

調査人数・日数(時間)が費用総額に大きく影響

浮気調査の費用は、調査人数や調査日数(時間)が費用総額に大きく影響します。

浮気調査では、調査対象者がどんな行動を取っても柔軟に対応できるよう体制を整えなくてはなりません。特に出張先など行動が読みにくい場面で尾行をする場合、通常の浮気調査よりも調査員を増員して調査失敗を防ごうとします。その場合、増員した分の人件費が余計にかかるでしょう。

また、調査対象者がなかなか浮気の証拠となるような行動をしない場合には、通常よりも調査に時間がかかります。調査日数(時間)が長引けばその分、人件費や調査経費が余計にかかることになります。

浮気調査の料金プラン

3つのポイントを上げる男性
浮気調査の料金プランは、大きく分けて

の3つに分けることができます。
以下の表は、これら3つのプランの費用相場、メリット・デメリットをまとめたものです。

浮気調査の料金プラン別の費用相場とメリット・デメリット
費用相場 メリット デメリット
成功報酬プラン 30万円~ 成果がなければ費用がかからない ・成果の定義を巡って揉める可能性
・成果が得られるまで調査することで費用が高額になる可能性
時間制プラン 10万円~90万円 ・調査料金が明確
・対象(日時・相手・場所など)が絞り込めれば低コストで調査できる
・調査期間が長くなると高額になる
・成果が得られなくても一定の費用は発生する
パックプラン 40万円~90万円 時間制より割安な費用で調査できる 調査がすぐ終わった場合割高になる

探偵事務所によって料金体系は異なります。調査して欲しい内容から考えて、メリットの大きい事務所に依頼しましょう。

成功報酬プラン

依頼した際に着手金を支払い、調査が成功した場合にその成果に対して報酬金を支払うのが成功報酬料プランです。

成功報酬プランのメリット

成果がなければ成功報酬はかからない

成功報酬プランのメリットは、浮気調査の成果がなければ成功報酬がかからないことです。

調査経費に充てられる着手金を支払う必要はありますが、基本的に挙げられた成果に対してだけ料金を支払うことになります。
調査が失敗した場合には、成功報酬を支払わない分、費用を抑えることができるでしょう。

もちろん基本の調査費など稼働した分の費用は発生します。それでも成功報酬プランの場合、成功報酬が高めに設定される分、初期費用を低めに抑えられているケースが多いため、失敗時の支払い金額は安めになるのが通常です。

探偵に浮気調査を依頼するのが初めてで、調査が成功するか不安に思っている人におすすめの料金プランです。

成功報酬プランのデメリット

「成功」「成果」の定義をめぐって揉める可能性

成功報酬プランでは、”成果”の定義を明確にしておかないとあとになって揉める可能性があります。

調査で得られた浮気の証拠を使って慰謝料請求まで考えている場合、浮気相手の氏名や住所などの個人情報まで調査してほしいと考えるはずです。しかし、探偵事務所によっては浮気の証拠を掴むことさえできれば、浮気相手の個人情報まで得る必要はないと考えている場合があります。

探偵事務所によってどこまでを”成果”とするかは異なります。見積もりを出してもらう際は、成果の定義をしっかり確認しておくようにしましょう。

調査が長引くと費用が高額になることも

また、求められた成果を得られるまで調査することで、費用が高額になる可能性も頭に入れておく必要があります。

調査日数がかかればその分人件費や調査経費がかかります。依頼して数日で成果が出ればお得ですが、調査日数がかかるとその分費用が高額になる場合があるのが、成功報酬プランなのです。

成功報酬プランの費用相場

成功報酬プランの費用相場は30万円〜です。探偵事務所によって、着手金の支払額や調査経費の支払額が異なります。

成功報酬プランの中には、着手金のない完全成功報酬プランを採用している事務所もあります。

時間制プラン

時間制プランは、実際にかかった調査日数(時間)に基づいて料金を決定するプランです。

時間制プランのメリット

時間制プランの場合、実際に調査で稼働した分だけ費用がかかるモデルなので、調査料金が明確です。一般的には、下記の研鑽式で料金を算出できます。

(調査員1人当たりの人件費 × 調査人数)× 調査日数 + 調査経費

浮気の状況を絞り込めれば低コストで調査可能

対象(日時・相手・場所など)を絞り込めれば、低コストで調査できるのが大きなメリットになるでしょう。

浮気する日や密会場所がある程度わかっている場合など、短時間の調査で証拠が得られそうな場合におすすめの料金プランとなります。

時間制プランのデメリット

調査期間が長引くと他プランより高くなる可能性

一方、時間制プランの場合、調査期間が長くなるとその分費用が高額になる場合があります。浮気の頻度や密会場所に心当たりがない場合は、成功報酬プランやパックプランの方がお得に依頼できる可能性があります。

また、時間制プランでは成果が得られなくても、調査にかかった時間分の人件費は請求されてしまいます。事務所によっては「最低調査時間」として一定時間の調査費用を請求される場合もあるので、プランの詳細はあらかじめしっかり調べておきましょう。

時間制プランの費用相場

時間制プランの費用相場は10〜90万円程度です。

時間制プランの費用は調査日数(時間)や調査人数、調査員1人あたりの単価などによっても変わるため、厳密な相場は設定しづらい部分もあります。
最低調査時間の時間設定も事務所ごとに異なるので、詳細は依頼先に確認してみましょう。

パックプラン

パックプランは、人件費や調査経費などの費用をパックプランとして利用できる料金プランです。​​「3日間パック」「24時間パック」など事務所によって用意されているパック内容は異なりますが、それぞれ固定の料金が設定されているのが特徴です。

パックプランのメリット

プランの範囲で割安に依頼できる

パックプランのメリットの1番のメリットは、時間制プランよりも割安な費用で依頼できるところです。

プランの中には調査員の人件費、調査経費、書類作成費などが全て含まれています。基本的に時間制プランよりもお得な料金設定になっていて、しかも追加でかかる費用もありません。

事務所によっては、オーダーメイド式でプラン内容の変更に応じてくれる場合もあります。

費用は抑えたいが、調査にかかる時間が読めない場合におすすめの料金プランとなるでしょう。

パックプランのデメリット

短時間で調査が済むとむしろ割高に

パックプランの場合、短時間の調査で終わると費用が割高になる可能性があります。

ほか2つのプランの場合、調査に時間がかかった場合途中で依頼を中断してもらうことができます。時間制プランなら中断して以降の料金はかかりませんし、成功報酬プランなら成果がない以上成功報酬を支払う必要もありません。

一方、パックプランでは基本的に途中でキャンセルができません。たとえば、10時間パックで申し込んだものの調査が5時間で終わった場合でも、パック料金が減額されることはありません。

事務所によっては返金対応に応じてくれる場合もありますが、基本的には短時間の調査には向いていない料金プランだといえるでしょう。

パックプランの費用相場

パックプランの費用相場は40万〜90万円程度です。

パック内容はさまざまで、どこまでオーダーメイド方式で対応してくれるかも事務所ごとに異なります。

調査日数(時間)や調査員の人数などによってパック料金は大きく変わるので、自分の依頼したい調査内容に沿ったパックプランを選択するようにしましょう。

お試しプランのある探偵事務所も

探偵事務所によってはお試しプランを利用できるところもあります。

探偵の浮気調査費用は高額です。その探偵にどれくらいの調査力があるかわからないのに、依頼費用を支払うことに抵抗がある人も多いでしょう。その場合、短期間のお試しプランを利用して探偵の調査力を調べてみるのがよいでしょう。

お試しプランの費用相場は1日数千円〜5千円程度です。
安価な料金で浮気調査の流れを把握できるので、依頼に迷っている人はお試しプランのある探偵事務所に相談してみましょう。

実際に浮気調査をした場合の費用事例

浮気現場
ここでは、探偵に浮気調査を依頼した場合に実際にかかった費用事例を3つご紹介します。

匿名(35歳・専業主婦)

依頼者 42歳、専業主婦
浮気調査の目的 夫の不貞の事実・証拠収集
浮気の状況 ・自営業の夫が、数ヶ月前から不審な行動をするようになった
・これまでは繋がっていた仕事中の電話も繋がらなくなり、それを問いただしても「仕事だった」などとはぐらかしてくる
・急に家の中でスマホをロックし、肌身離さずいるようになった
・クレジットカードの明細を見せてくれなくなった
プラン 成功報酬プラン(浮気の証拠が取れなければ半額返金プラン)
浮気調査費用 調査費用合計:350,000円

確定的な証拠はないものの、夫の不審な行動から浮気を疑っている方からの相談事例です。夫が自家用車で移動する確率が高いことや自営業で仕事をしていたことから行動を把握できなかったため、成功報酬プランで調査を依頼しています。

調査開始から3週間前後は特に不審な点はありませんでしたが、その後浮気相手とラブホテルに入る姿の撮影に成功しました。

最初に目星をつけていた曜日とは違う日に浮気の証拠を掴むことができたので、調査対象日を絞って時間制プランで依頼していたら無駄な費用がかかるところでした。最終的には浮気の証拠を相手に突きつけて、離婚に関する話し合いを行うことになりました。

匿名(34歳・自営兼業主婦)

依頼者 ・34歳、自営兼業主婦(夫と同じ法務関係の仕事)
・子どもは2人
浮気調査の目的 夫の不貞の事実・証拠収集
浮気の状況 ・夫の仕事場にアルバイトで出入りする主婦とのメールを見てしまった
・その後も仕事場の居間に2人で入り込んでいるところを目撃するが、やましいことはしていないと浮気を否定されてしまった
・女性は解雇された後も夫の職場に出入りしている
プラン 時間制プラン
浮気調査費用 浮気調査3日間(1日6時間、人員2名):540,000円
調査経費(特殊機材使用費など):60,000円
時間制プラン特別割引:50,000円
調査料金合計:550,000円

自営業をしているご夫婦の事例です。夫の秘書として雇った女性との関係が当初から怪しく、その後も何度も2人で密会しているところを目撃したため、決定的な浮気の証拠を掴むために探偵に依頼しました。

2人が頻繁に密会をしていたことからすぐに証拠を確保できると考え、パックプランではなく時間制プランを採用。調査当初から車内での抱擁やキス現場を目撃し、3日間の調査で2人がラブホテルに出入りするところを証拠として挙げることに成功した。

最終報告書を渡した際は、離婚すべきかどうか迷われていました。最終的にはまだ幼い2人の子どもに悪影響を与えたくないことや、離婚騒動を原因として夫の仕事を減らすわけにはいかないと考え、夫婦としてやり直す決意をしました。

42才・専業主婦

依頼者

・37歳、専業主婦
・子どもが2人いる(5歳と2歳)

浮気調査の目的

夫の浮気調査

浮気の状況

・夫のスマホのLINEに、浮気相手と思われる女性からのメッセージが入っていた
・現場での泊り込みや度重なる残業で、普段から帰宅が夜中になることが多い
・夫の裏切り行為と育児の負担も重なり体調不良となった

料金プラン

パックプラン(5日間)

浮気調査費用

浮気調査パックプラン(5日間):350,000円
調査延長料金:15,000円(1時間)× 6時間=  90,000円
調査料金合計:440,000円

お子様が2人いらっしゃる主婦の方の事例です。夫のスマホのメッセージで浮気の可能性を感じ、育児の負担も重なりノイローゼ状態となったことをきっかけに探偵への浮気調査を依頼したケースです。

現場仕事の多い夫の行動パターンがある程度把握できていたことから、夜勤の日の動きを中心に浮気調査パックプランを用いた重点的な調査を行いました。

一部、契約外の延長調査は発生したものの、探偵は夫の浮気現場を発見。確保した証拠をもとに離婚協議を進め、慰謝料・養育費の請求までを行いました。

浮気調査費用を安く抑える方法

証拠を集める妻
浮気調査にかかる費用をできる限り抑えるためには、次の3つのポイントを意識することが重要です。

パートナーの浮気に関する証拠を集める

浮気調査にかかる費用を抑えたいなら、依頼前にパートナーの浮気に関する証拠を集めておきましょう。浮気の証拠がある程度揃っていれば、探偵がピンポイントで調査できるので調査日数を減らすことができます。

集めておく証拠は浮気の決定的な証拠でなくとも構いません。浮気相手と密会した際の領収書や聞いた覚えのない日程が記載された手帳のメモ、家族カードの使用履歴などからパートナーの浮気に関する証拠を集めておきましょう。

ただし、無理に証拠を掴もうとすると、パートナーに浮気調査をしていることがバレてしまいます。警戒されると余計に証拠を掴みにくくなるので、探偵に依頼する前に無謀な行動は避けるようにしましょう。

浮気する日や場所の傾向を把握する

パートナーが浮気する日時や密会場所の傾向がある程度絞れれば、浮気調査にかかる日数(時間)を短縮できます。

たとえば「毎週金曜日の仕事終わりに帰ってくるのが遅く、深夜に帰ってくると普段つけない香水の匂いがする」などの傾向がある場合には、金曜日の仕事終わりにピンポイントで調査をすることができます。丸1日張り込む訳ではないので、休日に1日かけて張り込むよりも調査費用を抑えることができるでしょう。

浮気現場に近い地域の探偵事務所に依頼する

浮気現場と推測される場所に近い探偵事務所に依頼すれば、移動時間の削減により調査費用を抑えることができるでしょう。また、探偵事務所と浮気現場が徒歩圏内であれば、交通費の削減も期待できます。

必ずしも同じ浮気現場で密会する訳ではなく、場合によっては対象がその場から移動したため交通費が余計にかかってしまうこともあるでしょう。

ただ、ある程度浮気現場が特定できているのであれば、遠方の探偵事務所に依頼するより現場近くの事務所に依頼した方が経費削減につながる場合は多いです。

浮気調査にかかる日数・期間は?

浮気調査にかかる期間
浮気調査にかかる日数(時間)は、調査の目的や浮気の傾向をどこまで絞れているのかによって異なります。

おおよそ1週間~1ヶ月程度が目安

ケースごとに異なりますが、浮気調査にかかる時間の目安はおおよそ1週間~1ヶ月程度です。

さらに、浮気の事実を特定するだけなのか、慰謝料請求をする際に使える程度の証拠を必要とするのかでかかる日数は大きく変わります。

事実の特定だけなら1・2週間

パートナーが浮気をしている事実だけを知りたいのであれば、1〜2週間程度で証拠を掴める可能性があります。浮気の証拠を突きつけて反省してもらいたい場合や、浮気相手との関係を絶って欲しい場合には、浮気の事実を掴むだけで問題ないケースも多いです。

ある程度浮気の日時や場所を把握できているのであれば、探偵にピンポイントで張り付いてもらうことで短時間で成果を挙げられることもあるでしょう。

裁判で使える証拠の確保・資料準備なら1ヶ月

不貞行為の事実を基にパートナーに慰謝料を請求したい場合には、証拠の確保に1ヶ月程度の時間がかかります。

浮気現場の証拠を抑えたとしても、1度だけでは慰謝料を獲得するために十分とはいえません。複数回の浮気の証拠を抑えて初めて、浮気の常習性や悪質性を証明できるのです。

浮気の回数が多く密会が長期間に渡れば、その分精神的苦痛の大きさを主張することで慰謝料の増額が認められるケースもあります。

調査期間が長引くとその分調査費用も高額になるので、あらかじめ調査目的を明確にして見積もりを出してもらいましょう。

浮気調査でクロの場合、受け取れる慰謝料の相場

不倫慰謝料
浮気調査でパートナーの浮気が発覚した場合、パートナーや浮気相手に慰謝料を請求する場合もあるでしょう。

パートナーの浮気で請求できる慰謝料の相場は、離婚や別居の有無により異なります。

不貞慰謝料の相場

婚姻続ける場合

50~100万円

別居する場合

100~200万円

離婚する場合

200~300万円

離婚・別居をせずに浮気相手にだけ慰謝料を請求する場合、精神的苦痛の度合いはそこまで大きくないと判断されます。したがって、裁判で認められる慰謝料の相場も50〜100万円程度になるでしょう。

一方、別居や離婚をする場合には、浮気が婚姻関係破綻の原因を作り、パートナーに多大な精神的苦痛を与えたと認められやすくなります。そのため、慰謝料の相場も高くなる傾向にあります。

ただし、この表で挙げている数字はあくまでも相場の金額です。離婚する場合でも、不貞行為の証拠が少なく精神的苦痛の度合いが小さいと判断された場合には、獲得できる慰謝料が相場よりも少なくなる場合もあるでしょう。

なお、浮気・不倫の慰謝料に関する詳しい解説は、以下のページをご覧ください。

浮気調査を探偵に依頼する際のポイント

探偵に依頼する際のポイント
今まで浮気調査を探偵に依頼したことがない人にとって、依頼先の見つけ方や依頼する際の注意点などがわからないと思います。

ここでは、浮気調査を探偵に依頼する際のポイントを6つご紹介します。

公安委員会に届け出ている正規の探偵業者を選ぶ

探偵業者を選ぶ際は、公安委員会に届け出ている正規の業者かどうかを調べておきましょう。

探偵として業務を行うためには、各都道府県の公安委員会に届出を行う必要があります。
参照:探偵業の業務の適正化に関する法律の概要|警視庁

探偵業に登録していれば、正規の業者であることは間違いありません。探偵業者の中には、依頼者が精神的に追い詰められているのをいいことに、契約を無理に迫ってきたり強引にお金を支払わせようとする違法業者も少なくありません。

登録された正規の業者であれば、ホームページや事務所に「届出書を提出した公安委員会」や「届出書の受理番号」などが記載された標識が掲示されているはずです。依頼する際は必ず公安委員会に届出ている業者かどうかを確認しましょう。

費用、追加料金について事前で確認しておく

探偵事務所の料金プランはさまざまです。あとになって揉めないように、あらかじめ料金プランの詳細や追加でかかる費用などについて確認しておきましょう。

悪質な業者の場合、依頼者に断りもなく勝手に調査員を増員したり、高額な交通手段を使ってあとから利用料を請求してくるケースもあります。中には費用体系を明確にせず、水増しして費用を請求してくるケースもあるでしょう。

相談する際は次の点を重点的に確認するようにしましょう。

  • 料金プランの詳細
  • 追加料金がかかるケース
  • 見積もり以上の費用がかかるなら、事前に連絡をくれるかどうか
  • キャンセル、調査の変更などの際にかかる費用

成功報酬プランを利用する場合、成功の定義の確認を

成功報酬プランの探偵事務所に依頼するなら、成果・成功の定義を明確にしておきましょう。

事務所側と依頼者側の考え方に違いがあると、成功報酬を支払う場面で揉める可能性が高まります。

「具体的にどのような成果を挙げたら成功報酬が発生しますか」と一言聞いておくだけで、探偵事務所と揉める確率を減らすことができるでしょう。

契約前に過去の実績・調査報告書の確認を

浮気の証拠を掴む確率を少しでも上げたいのであれば、実績豊富な探偵事務所に依頼しましょう。

実績豊富な事務所であれば、長年の経験で培われたノウハウを駆使してスムーズに浮気の証拠を掴むことができます。経験豊富な事務所であれば、料金体系も明瞭で依頼者が利用しやすいようにある程度柔軟に対応してくれる事務所も多いです。

事務所のホームページに解決実績が掲載されている場合が多いので、まずは記載内容を確認してみましょう。また、探偵自身のSNSにおける投稿や著書などで実績が紹介されている場合もあります。

さらに、調査結果が記載された調査報告書のサンプルを確認できる場合も多いです。実績の少ない事務所の場合、調査報告書の内容が簡易的な場合も多く、依頼後に不満を感じてしまう恐れがあります。

依頼を後悔しないためにも、過去の実績だけでなく調査報告書のサンプルも併せて確認するようにしましょう。

浮気調査の調査人数の基本は2人

浮気調査の人数は状況によって異なりますが、基本的に2人で行うのが基本です。1人では調査対象者に張り付くには少なすぎで、予想外の対応をとられたときに対処できません。また、同じ人が何日も尾行していたらバレてしまう可能性も高まるでしょう。

調査員の人数が少なくなれば、その分人件費を削れるかもしれません。しかし、その分調査に失敗するリスクは高まります。

依頼時に調査員が1人だと言われた場合には、その理由をしっかり確認しておくようにしましょう。

3人以上の場合は理由の確認を

調査員が少なかった場合だけでなく、調査員が多かった場合にもその理由を確認しておきましょう。調査員が増えれば増えるほど、調査費用が増えてしまうからです。

大型ショッピングモールでの尾行や出張先での尾行など、場合によっては2人では尾行が難しい場合もあるでしょう。その場合、探偵事務所側から一時的な調査員の増員を打診される場合もあります。

契約時に3人以上の調査員がつくと説明された場合や、調査中に一時的な増員を打診されたら、その理由が納得いくものかをしっかり確認するようにしましょう。

複数の探偵事務所で相見積もりを取る

浮気調査で探偵事務所に依頼する際は、複数の事務所に見積もりを出してもらい、比較検討することをおすすめします。

費用の比較検討をすることで、無理やり調査員を増員して人件費を多く請求する悪質な事務所への依頼を回避できます。また、事務所によっては割引キャンペーンなどを実施しているところもあるので、ホームページなどで計算した費用よりも安くなる場合があります。

ただし、費用だけで探偵事務所を選ぶのは危険です。調査人員を削ればその分調査費用も安くなりますが、人員を削りすぎたことが理由で調査が上手く行かない場合もあるからです。

また、費用面だけで判断すると、経験豊富で実績も多い信頼できる探偵事務所が候補から外れてしまう可能性もあります。

複数社から見積もりを出してもらったら、費用面だけでなく解決実績や事務所の雰囲気など、自分に合った事務所を選択するようにしましょう。

探偵の浮気調査に関するよくある質問

探偵への浮気調査の依頼に関してよくある質問をまとめてご紹介します。

  • 浮気調査は自分でもできる?
  • 調査に失敗した場合も費用を払う必要はある?
  • 浮気の調査は1日で終えられる?
  • 浮気調査にかかった費用は、浮気相手に請求できる?

浮気調査は自分でもできる?

浮気調査は自分でもできますが、慰謝料が認められるだけの証拠を集めたいなら、探偵事務所のサポートを受けるのがおすすめです。

スマートフォンのロックは解除できないケースも多く、LINEや写真などから証拠を掴むのは困難である場合が多いです。また、尾行してもすぐに巻かれてしまうか、尾行に気づかれてしまう可能性が高いでしょう。

小型カメラやGPSを仕掛けようと思った場合、専用機器の購入費用が必要になります。効果的な証拠を掴むための専用機器の使い方もわからない場合が多いので、かけた費用分の成果を得られない可能性もあるでしょう。

場合によっては証拠収集の方法が違法になる危険もあります。他人の敷地に入り込んで住居侵入罪に問われたり、度を超えた尾行でストーカー規制法違反になる可能性も否定できません。

もし自分1人での対応が難しいと感じたら、相手に浮気調査をしていることがバレる前に探偵に依頼するのがよいでしょう。

調査に失敗した場合も費用を払う必要はある?

調査に失敗した場合の返金対応については、契約プランや事務所ごとに異なります。

たとえば、成功報酬プランにおいて浮気の証拠を掴めなかった場合には、成功報酬金を支払う必要はありません。ただし、調査経費に使われる着手金については返金してもらえない可能性が高いです。

時間制プランやパックプランでは、基本的に返金対応はない場合が多いです。ただし、探偵の落ち度で対象者に尾行がバレてしまった場合など、一定の場合には調査費用の一部を返金してもらえる可能性があります。

浮気の証拠を掴めなかった場合の費用については、事務所ごとに対応が異なります。こちらの望んでいる成果やその成果を得られなかった場合の費用の取り扱いを、確認しておきましょう。

浮気の調査は1日で終えられる?

浮気調査にかかる期間の目安は、おおよそ1週間から1ヶ月程度です。しかし、この期間はあくまでも目安となる期間です。2〜3日で調査が終わることもあれば、1ヶ月以上の調査が必要になる場合もあるでしょう。

たとえば、調査する範囲が絞れていて浮気している可能性も高い状態であれば、調査開始から1日もかからずに浮気の証拠を得られる可能性もあります。

ただし、浮気の悪質性を証明するために、複数回の浮気現場の証拠が必要なケースもあります。この場合1日で調査は終わりません。

1日で調査が終わるのは、あくまでも浮気の事実を確かめるだけの調査に限られることになるでしょう。

浮気調査にかかった費用は、浮気相手に請求できる?

浮気調査にかかった探偵費用は、浮気相手に対して賠償請求できます。任意で支払ってくれなくても、裁判所に認められれば損害として依頼費用を支払ってもらえます。

ただし、全てのケースで損害賠償が認められるわけではありません。請求が認められるためには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 浮気調査をわざわざ探偵事務所に依頼する必要があったか(必要性)
  • 浮気調査にかかった費用は妥当か(妥当性・相当性)

浮気相手に慰謝料請求する場合、専門家である弁護士に依頼するのも有効な方法となります。弁護士なら、探偵事務所への依頼に関する必要性・相当性を法的観点から主張できるので、依頼費用の賠償が認められやすくなります。

まとめ

浮気調査を探偵に依頼した場合の費用相場は、10〜90万円程度です。料金プランや調査内容・目的によって、依頼費用は大きく異なります。あとで後悔しないためにも、複数社から見積もりを出してもらい費用を比べてみるのがよいでしょう。

できる限り依頼費用を抑えたいなら、浮気の証拠を事前に集めておき、浮気の日時や場所などの傾向を把握しておきましょう。調査日数(時間)をピンポイントで指定できれば、その分調査費用が少なくて済みます。

「高額な依頼費用を支払ったのに満足いく結果が得られない」といった事態を防ぐためにも、あらかじめ解決実績などをしっかり確認しておくようにしましょう。

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