離婚後の義家族(義両親)との付き合いは?3つのケース別に解説
離婚するまでは親しく話していた、相手の親族。それが、離婚によって急にアカの他人になり、関係もギクシャクしてしまいます。でも、たとえ離婚した相手の家族であっても、子どもにとって親戚であることには変わりありません。いったいどうやって付き合ったら良いのでしょう?
離婚後の義家族(義両親)との付き合いは?
相手の浮気や不倫が原因で離婚した場合
夫(妻)の浮気や不倫が原因で離婚した場合は、義理家族の人たちも少なからず「申し訳ない」という気持ちがある筈です。自分自身の気持ちにもわだかまりがあり、「できれば義理家族とは会いたくない」という気持ちも強いかもしれません。
もし夫婦の間に子どもがいなければ、今はもう他人同士なのですから、そのまま会わずにいても問題ないでしょう。
問題なのは、夫婦の間に子どもがいる場合
義理家族としては当然子どもに会いたいでしょうし、もしも初孫であれば、なおのこと愛しさが募っているに違いありません。
「義理家族とはもう会わない」という選択肢もある
「子どもにとっては祖父母なのだから、会わせてあげないといけないのかも」と思っている人も、いるかもしれません。確かに、それができれば義理家族にしてみればうれしいでしょう。手放しで喜び、子どもと会いたがるに違いありません。
夫に愛人ができて離婚した後も、義理の父母と自分・子どもたちでよく会い、中には旅行までする関係を保っている人もいます。でも、それはほんの一握りの人でしょう。
浮気や不倫が原因の離婚だと、ほとんど交流していない
浮気や不倫などが原因で離婚した後は、相手の両親や親戚とは交流を断っている人が大半です。
「子どものために」という一心で無理をしても、長続きはしないかもしれません。そうすることで自分があまりに辛くなるようであれば、義理家族とは会わない方が良いでしょう。
元はといえば、夫(妻)を通して知り合った人です。その張本人が浮気や不倫をしたことで、家庭が崩壊してしまったのですから、義理家族の方も「会えなくても仕方ない」とは思っている筈です。
義理家族と会うことで、かえって関係が難しくなることも
義理家族と子どもを会わせることで、かえって関係が難しくなってしまうこともあります。それはどういうことかというと、現時点では子どもが可愛くて仕方ない義理家族にも、先々新しい孫ができる可能性もあるからです。
元夫(妻)が不倫相手と結婚し、子どもが生まれた場合は、やはり義理家族としても堂々と会える新しい孫により愛情を注ぐでしょう。もしそのときに、自然と会う回数が減ってきた場合、辛い思いをするのは自分のこどもです。
また、「浮気ぐらいで離婚するなんて、昔の嫁はそんな事は皆耐えてきた」と、義理の親が離婚に納得していない場合は、子どもの前で自分の陰口を言われる可能性もないとはいえないでしょう。
上手い関係が築ければ、困ったときに助けてもらうこともできる
もちろん、そんなことは一切なく、たっぷりと我が子に愛情を注いでくれる義理家族もいます。また、自分自身が義母と気が合っていて、元夫(妻)との関係を抜きにしても付き合いたいという場合もあるでしょう。
そのような場合は、自分が困ったときには手を差しのべてくれるなど、よき援助者になってくれる可能性もあります。
離婚後は、仕事が忙しくてどうしても保育園のお迎えに行けなかったり、突発的なことで子どもを預かってもらう必要が生まれるときもあります。経済的にも、非常に厳しい状況に置かれるでしょう。
義理家族が助けになることも
そんなときに、義理家族が助けてくれれば、本当に助かるかもしれません。離婚後の義理家族との関係は、まさに人それぞれ。その辺は自分自身で見極めながら、「本当はどうしたいと思っているのか」という自分の本音に従って、ベストの選択をしましょう。
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自分の不貞などが原因で離婚した場合
もしも相手のことが離婚原因ではなく、自分自身の不貞や借金などが原因で離婚する場合は、自分の方から義理家族に連絡を取ることは控えた方が賢明です。
なぜなら、相手の家族が自分のことを良く思っているとは考えにくく、こちらから電話をしたり訪問することは、道義的に考えても自重すべきだからです。
もちろん、義理家族の方から「孫と会いたいから」と連絡をしてきたときは、会うことも良いでしょう。ただし、どんなに親しく付き合ったとしても、お互いにもう親族でないことには変わりありません。節度をわきまえて、ある程度の距離を保ちながら付き合うことをお勧めします。
調停や裁判など、泥沼の戦いの末に離婚した場合
かつての義理家族よりも、これから出会う人を大切に
“言わずもがな”かもしれませんが、今後相手や相手の義理家族と会う必要はないでしょう。自分が親権者となって子どもを育てている場合、「祖父母が会いたがっているかもしれない」と思うかもしれませんが、相手の義理家族と会えば、また辛い過去を思い出すかもしれません。
おそらく自分自身としては、過去の想い出を早く忘れて、新しい人生を歩み始めたいと思っているのではないでしょうか?そうであれば、その気持ちに従って、義理家族と疎遠になったとしても仕方ありません。
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自分と子どもの生活を第一に
それよりも、大切なのは「これからの自分と子どもの生活を、より豊かにすること」です。元夫(妻)の義理家族との関係を大切にするよりも、これから自分の家族が幸せに生きていくために、本当に付き合うべき人を大切にする方が良いでしょう。
「再婚するかもしれない」という可能性も視野に入れて
今は「結婚なんてもうコリゴリ」と思っているかもしれませんが、何年か経って心が癒えたときには、また「この人となら結婚してもいい」と思える人が現れるかもしれません。そのときには、結婚相手の義理家族を心から大切にし、子どもと祖父母が仲良しになれるように努力することも大切です。
そのときには、泥沼の離婚劇を繰り広げた相手の義理家族とは、「あのとき会わないことに決めて、本当に良かった」と実感するかもしれません。子どもには、可哀想なことをしてしまったかもしれませんが、その分自分が愛情をいっぱい降り注いで、子どもの幸せを祈ってあげることです。
補足:離婚相手の義両親の葬儀には、参列した方がいい?
参列の義理はないので、行くか行かないかは自分の気持ち次第
離婚相手の両親の葬儀に参列するかどうかは、とてもナイーブな問題です。葬儀の場合、これからお付き合いするためではなく、今までお世話になったことへの感謝をこめて参列するものだからです。
結婚していた頃に故人にとてもお世話になった場合は、「できればお線香だけでも」という気持ちもあるでしょう。
もし葬儀に参列したいという気持ちがあるなら、遠慮せずに素直な気持ちで参列することです。参列者の中には、白い目で見るような人もいるかもしれませんが、それは気にしなければいいだけのこと。
さすがに火葬場までは行かなくとも、葬儀の席でお線香をあげることは、何の問題もないでしょう。きっと故人も喜んでくれるに違いありません。
再婚相手がいる場合は、遠慮した方が無難
ただし、離婚した相手が再婚をしている場合は、相手の立場を考えて遠慮した方が良いかもしれません。
前の妻(夫)と顔を合わせることを、何も気にしないおおらかな人ならば別ですが、普通は嫌な気持ちになる可能性が高いでしょう。その際は、弔電だけでも出しておくと良いかもしれませんし、気持ちだけで冥福を祈ることもできます。
また、「特に葬儀に行きたくはないが、義理で参列しなくてはならない」と思っているようでしたら、その必要はありません。離婚した嫁(婿)の立場で、葬儀に出る義理はまったくありません。参列したければ参列し、したくなければしないということで問題はないでしょう。
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