離婚後、義家族との関係はどうなる?アンケートに見る離婚女性と義両親付き合いの実態

離婚後、義家族との関係~アンケートに見る離婚女性と義両親付き合いの実態
離婚後の女性にとって、元夫の両親など義家族とのつきあい・関わり方は、意外と悩まされることの多い問題です。
今回、離婚弁護士相談広場では、過去に3年以上の婚姻期間を経て離婚した独身女性100名を対象に、「離婚後の義家族(義両親)との関わりに関するアンケート」を実施しました。

調査結果からは、義家族との関係性には多様な傾向が見られ、子どもや経済的な理由、個々の関係性によって対応が異なることが明らかになりました。この記事では、調査結果をもとに離婚後の女性と義家族(義両親)との関わり方について考察していきます。

離婚後の義家族(義両親)との関わりに関するアンケート

実施:離婚弁護士相談広場 編集部
回答方法:Webアンケート調査
調査日時:2024年05月24日~29日
調査対象:過去に3年以上の婚姻期間を経て離婚した経験がある独身女性
回答者数:100人

離婚後は義家族(義両親)とのつきあいを持たない女性が8割

Q1:離婚後、義家族(義両親)とのつきあいはありますか?

Q1:離婚後、義家族(義両親)とのつきあいはありますか?
まずはじめに、離婚後も義家族(義両親)とつきあいがあるかを質問したところ、77%の方が「ない」と回答。「ある」と回答した人は23%にとどまる少数派であることがわかりました。

8割近くが離婚後には義家族との関係を持たないという事実からは「離婚に踏み切った以上、元夫やその家族とはなるべく距離を取りたい」という離婚女性の心理が読み取れます。

多くの女性は、離婚によって過去の関係をリセットし、新たなスタートを切りたいと考えます。
特に義家族が離婚に至る原因であった場合、義家族と関係を絶つこと自体が離婚の目的というケースもあるようです。

義家族(義両親)とつきあいを続ける主な理由は子ども

Q2:義家族(義両親)と会う、連絡を取るのはどんなことについてですか?あなたが義家族(義両親)とつきあいを続ける理由・目的として、もっとも近いものを1つお選びください。

Q2:義家族(義両親)と会う、連絡を取るのはどんなことについてですか?あなたが義家族(義両親)とつきあいを続ける理由・目的として、もっとも近いものを1つお選びください。
前の質問で、離婚後も義家族(義両親)とつきあいがあると回答した方に、義家族(義両親)と会う・連絡を取るなどつきあいを続ける理由・目的をうかがいました。

義家族(義両親)とつきあいを続ける理由・目的
目的 割合
子どものこと(学校・成長に伴う行事など) 43.48%
特に理由なく交流・交友を継続 34.78%
冠婚葬祭(義家族の慶事・葬儀など) 8.70%
その他 8.70%
介護ケア(義両親の生活補助) 4.35%
元配偶者のこと(離婚後の相手の様子・消息確認など) 0%
遺産相続(義両親から子への贈与など) 0%

義家族(義両親)とのつきあいを続ける理由として最多となったのは「子どものこと(学校・成長に伴う行事など)」(43.48%)。

義家族とのつきあい継続の理由として子どもをあげる声が多いのは、子どもにとっての祖父母との関係を大切にしたいと考える親心が背景にあるものと考えられます。

子どもにとっての安定した家庭環境を維持した上で、子どもの成長にともなう行事(七五三や入学・卒業など)にあわせて祖父母からの祝福はもちろん支援を得られるケースもあります。
自分の家族の在り方として義家族との関係を保つことに意義を感じている方も少なくありません。

義家族(義両親)とつきあいのある人の8割以上が関係継続を希望

Q3:義家族(義両親)とのつきあいは今後も続けたいですか?

Q3:義家族(義両親)とのつきあいは今後も続けたいですか?
また、最初の質問で義家族(義両親)とつきあいがあると回答した方に、今後もつきあいを続けたいかを尋ねたところ、82.61% がつきあいを続けたいと答え、関係を絶ちたい、と答えた方 17.39% と大きく差がつきました。

もともと義家族(義両親)との関係が悪くなかった場合は、夫との離婚後もその関係を維持したいと考える女性は多数派で、ごく自然なことのようです。

離婚女性と義家族の関係性に見られる傾向

義実家(義両親)とのつきあいを続けている方に対して、前の設問をふまえ、なぜ義家族(義両親)とのつきあいを続けたい / 関係を絶ちたい と思うのか、その理由を教えてもらいました。
実際の回答を通じて、離婚女性の義家族(義両親)に対して抱く感情とその傾向について見ていきます。

経済的な理由や物理的な近さも影響

  • 経済的に支援してもらってるので続けないとやっていけないから。(佐賀県・女性 45歳)
  • 同じ町内に住んでいるので 無視できない(岡山県・女性 45歳)
  • 娘が義理の母の住まいの敷地内にいるから、様子見て貰えるので。(群馬県・女性 51歳)
  • お米や野菜をくれる。 子供達にお小遣いをくれる。 子供たちが懐いている。(北海道・女性 40歳)

経済的な支援を受けている場合や、同じ町内に住んでいるなど物理的な近さは、生活の安定や利便性の確保といった実利に直結します。

特に、経済的支援や物品のおすそわけはシングルマザーにとって重要な助けとなるため、義家族と関係を維持する明確な理由にもなるでしょう。

義家族との良好な関係

  • 離婚に際して関係悪くないから(神奈川県・女性 45歳)
  • 離婚後も良くしてくれるから(埼玉県・女性 44歳)
  • 相性がいいから付き合っているから(新潟県・女性 52歳)
  • 親が悪くて離婚したわけではないし、良くしてもらっていたので安否の確認ぐらいはしたい(神奈川県・女性 42歳)
  • 離婚当初は義両親との関係も解消されたと思っていましたが、数年前に両親が亡くなり、元夫がそれを義両親に話したことから不憫に思われたのか、連絡をいただいたのが始まりで現在に至ります。婚姻中、義両親にはとても大切にしていただきましたし、わたしも大好きでしたから、第二の家族のような関係性なので、たまにですがお互いに連絡を取り合っています。(神奈川県・女性 54歳)
  • 感謝しているから(神奈川県・女性 45歳)

義家族と仲が良い、義両親に感謝しているといった理由からつきあいを続けるケースも多いです。

離婚理由が元夫にある場合、女性自身が義家族との間に問題を感じていなければ、関係を維持するのは決して難しいことではありません。

子ども(祖父母と孫)の関わりの維持

  • 義両親にとって孫は孫なので非常に良くしてくれているから(京都府・女性 48歳)
  • 子供にとっては祖父母だから(栃木県・女性 50歳)
  • 子供のため(山口県・女性 51歳)

また、義両親が孫に対して良くしてくれる場合、その関係を大切にしたいと感じるのも理由の一つです。
前の設問での回答にも見られた通り、離婚後の子どもの教育・養育の観点から、祖父母の関係性を維持してあげたいという方も少なくありません。

「なんとなく」という声も

つきあいを続けたい理由として、「なんとなく」や「特になし」といった曖昧な表現を上げる回答も散見されました。

なんとなく、特に理由がなくても関係を継続できるということは、離婚前後の義家族(義両親)との関係が良好とまでは言えないまでも、そこまで険悪ではなかったケースと考えられます。

つきあいを絶ちたい理由は多様

逆に、義実家(義両親)とのつきあいを続けているにも関わらず、つきあいを絶ちたいと考える方の理由としては、

  • 親が、子離れしてないから(福島県・女性 59歳)
  • 経済的にあてにされてるため(福島県・女性 51歳)
  • 遠いので(埼玉県・女性 49歳)

など、個々の事情や価値観の違いによってまちまちな理由が上がりました。

本来であればつきあいをやめたい考えであったところ、なんらかの事情から関係が継続しているケースもあるようです。

離婚後、義実家(義両親)とつきあいをやめた方の理由

それでは、全体としては多数派の「離婚後に義実家(義両親)とのつきあいがない方」は、なぜつきあいがないのか、つきあいをやめたのかを見ていきましょう。

義家族(義両親)が離婚原因の一つの場合

  • 離婚の原因だから会いたくないから会わない(女性・愛知県53歳)
  • 義両親の問題で離婚したから(東京都・女性 59歳)
  • 義理の実家のひとが大嫌いでこの世に存在すること自体が害悪なので、わざわざそんな害悪に関わりたくないから(大阪府・女性 53歳)
  • 元々身内贔屓がひどかったし、小姑も義実家の近くに住んでいるので、会いたくない。(福岡県・女性 46歳)
  • 元々折り合いが悪いから(北海道・女性 55歳)
  • 戸籍を抜いた途端に冷たくなったから(徳島県・女性 51歳)

義家族が離婚原因の一つである場合、その後のつきあいを避けるのは当然の傾向です。

離婚前~離婚後にかけて義家族との関係が悪化した場合、離婚後のストレスを避ける上で、会う必要も義理もなくなった義実家(義両親)とは関係を絶つケースが多いようです。

特別な理由がない場合も関係が薄れる

  • 必要がなくなったため(埼玉県・女性 58歳)
  • 連絡もないし、連絡してもいないから(鹿児島県・女性 40歳)
  • 付き合う理由がないから(広島県・女性 47歳)
  • 子供もおらず、連絡する必要がないから(神奈川県・女性 52歳)
  • 連絡とる必要がなくなったので疎遠になる(兵庫県・女性 46歳)

家族とのつきあいを続ける特別な理由がない場合、時間と共に関係は自然と薄れていきます。

特に離婚後の女性は、夫なしでの新しい生活の立て直しに集中せざるを得ません。そのため、過去となった義家族との関係をかまっている余裕もなく、いっそう疎遠になっていきがちです。
子どももいなければ、なおのこと連絡を取り合う機会はなくなります。

互いの生活環境の変化で疎遠になる

  • 亡くなったから(北海道・女性 53歳)
  • 義父はなくなり、義母は知らない施設に入所したため会えなくなった(大阪府・女性 59歳)
  • 海外に在住しているから。(宮城県・女性 52歳)
  • 音信不通(東京都・女性 38歳)
  • 離婚後に転居してからは交流がない(大阪府・女性 50歳)
  • 離婚後、相手が別の方と再婚して新たな家族を持っているから。(静岡県・女性 41歳)

死別や転居など、離婚してから後の生活環境の変化にともない、交流が失われるケースも多々あります。
中には離婚相手の再婚によって義家族(義両親)とのつきあいがなくなったという方もいました。

離婚後も義家族(義両親)とのつきあいは続けないといけないもの?

調査結果からは、離婚した女性の7~8割近くが、離婚後に義家族とのつきあいをせず、関係を断っていることがわかりました。
中には、子どものつながり維持や、自分と義家族のそもそもの相性、経済的な支援・物理的な近さなど実利がある点をふまえ、交流を続けるケースもありますが、大多数の女性は離婚を機に義家族との関係を絶っています。

継続を望まないなら関係断絶するのも選択肢のひとつ

結婚して身内になったからと、離婚後にまで無理をして義家族(義両親)とのつきあいを継続する必要はかならずしもありません。
義実家(義両親)とのつきあいを続けて問題にひきづられるようでは、離婚にふみきった意味も半減してしまいます。

関係断絶も選択肢の一つです。
事情・状況により、関わりを絶ちづらいケースはあり得ますが、まずは自分の生活、精神的な健康を第一に考えて判断してください。

離婚後の義家族(義両親)との関係に不安を感じている女性へのアドバイス

離婚した時点で、義実家(義両親)と生活の動きやリズムが少しずつズレていくのは通常のことですが、その上でつながりをキープし続けるかどうか、判断するのはすべて自分次第です。
離婚を機に義家族との関係を断つことはごく一般的なことで、罪悪感を感じることではありません。

関係を継続するならメリットを考慮して無理なく

一方で、離婚後も義家族との関係を続けたいと考える女性は、主に子どものためや、離婚前からの義家族との良好な関係を維持したいと感じている方も多いようです。
また、離婚後も経済的支援を受けている場合や、物理的に近い場所に住んでおり、実利的な助け合いの面を期待してつきあいを継続する方もいます。

義家族との関係を続けることで得られるメリットを考えつつ、無理のない範囲でコミュニケーションを取るようにしましょう。
子どものため、自分自身のために、義家族と良好な関係を続けることは十分に可能ですので、自分のペースで進めるのが良いでしょう。

まとめ

今回の調査を通じ、離婚後の義家族(義両親)との関わり方にも、人・家庭それぞれに多様な形があることが分かりました。
子どもや経済的な理由で関係を続ける場合もあれば、価値観の違いや住まいの距離の問題から関係を断つ場合もあります。

離婚後の義家族(義両親)とのつきあいを続けるもやめるも自分次第

いずれにしても、まず大切なのは、離婚をきっかけに新たなスタートを切る自分と子どもの生活の幸せを最優先に考えることです。
自分や子どもにとっても義家族(義両親)との交流から得るものがあるならば、無理のない範囲で適切な関係を築きましょう。

逆に、義家族(義両親)から要望されたとしてもつきあいを続けるために無理をする必要はありません。
義家族への対応をふくめ離婚後の生活に不安を感じる場合は、ぜひお近くの弁護士までご相談ください。

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