夫の風俗通いを理由に離婚や慰謝料請求はできる?
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夫の風俗通いが原因で離婚する場合、慰謝料は本当にもらえる?
夫の風俗通いが原因で離婚したいと思った場合、慰謝料を請求するためには、次の3つの条件が整っている必要があります。
夫婦関係が破綻した原因が風俗であると判断できる
たとえば「夫が風俗通いのために生活費を持ち出し、家計が苦しくなっていた」「夫が風俗の女性から性病をもらってしまった」「夫が足しげくソープランドに通いつめ、そのことで夫婦のセックスがなくなった」といった背景があるかどうかが問題です。
夫がたった1~2回風俗に行ったのを妻が知って激怒し、「許せない!もう離婚したい」と思っても、それぐらいでは離婚の原因とは認められないでしょう。
夫が風俗通いをしていることを証明するための証拠がある
夫の風俗通いが原因で離婚し、慰謝料を請求するためには、それを裏付けるための証拠が必要です。たとえば風俗店に料金を払ったときの領収書、風俗店の会員証、風俗店に出入りしたことを認める書面や証言などです。
風俗店通いの証拠は、不倫の証拠などに比べて比較的ゆるく、会員証などでも認められるケースがあります。しかしこれは事例によってもさまざまなので、まずは弁護士に相談をしながら証拠集めを行った方が良いでしょう。
夫に支払い能力がある
上記の①と②の条件が整っていれば、離婚する夫に慰謝料を請求することができるのですが、問題は夫にどれだけ支払い能力があるかということです。
風俗通いを頻繁に行っていた夫の多くは、貯金を使い果たしてしまっていて、中には借金をしている人もいます。このような状況で「慰謝料を払ってほしい」と言っても、「無い袖は振れない」と言われてしまい、十分な慰謝料を受け取れずに離婚をする人もいます。
夫(旦那)が風俗に通う理由として多いのは?
セックスに対する妻への不満から、風俗に足が向く
妻とのセックスがうまくいっていないことが原因で、風俗に走る夫は沢山います。妻が妊娠中や子育て中などの理由でセックスができない人もいますが、もともと性的な相性が悪い夫婦もいるでしょう。
男性は、妻を愛する心とはまったく別に、ただ単に「セックスがしたい」という欲求だけで性行為を行うことができます。その点が、妻としては理解できないかと思いますが、少なくとも「妻を愛していないから」という理由で風俗に走るわけではないことは確かです。
風俗通いと浮気とは、まったくの別モノ
よく夫の風俗通いと浮気を混同する人がいるのですが、それは違います。先にもお話ししたように、男性は女性と違い、ただ単に快楽だけを求めて女性と性交渉をもつことができるのです。風俗に行くということは、それ以外の何の理由もありません。
では浮気はというと、浮気に関しては多少なりとも「妻で満たされなかった愛情を、他の女性に求める」「彼女の美しさに魅かれてしまった」といった、精神的な部分が含まれています。そのため、浮気は本気になる可能性もあり、離婚へと進んでしまうケースもあるのです。
このように、夫の風俗通いと浮気は、まったくの別モノです。たとえば妻が出産間際で性交渉ができない夫が、性欲を満たすために風俗に通ったことを“裏切り”ととるかどうかは、難しいところです。そのことが許せずに離婚を考えている人がいるとしたら、もう少しじっくり考える必要があるかもしれません。
そもそも風俗通いに対して、罪の意識をもっていない
独身の頃から、友人たちと“その場のノリ”で風俗に行っていた人も
世の男性の中には、そもそも風俗通いに対して罪の意識を持っていない人も、少なくありません。独身の頃から、友人たちと呑んだ勢いで風俗に行っていた男性もいるでしょう。
そんな社会的背景もあって、男性の中には「結婚しても女遊びは続けてOK」と考えている人がいます。何とも身勝手な話ですが、これが男社会だった日本の現実でもあり、風俗通いが離婚に結び付くなどとは夢にも思っていない夫もいます。
妊娠・出産を経験する女性とは、生まれついた時点から感覚が違う
かといって、妻のことを愛していないのかというと、そういうわけではありません。「他の女性と性交渉をしておきながら、妻を愛しているなんて、そんなこと絶対に許せない!」と思うかもしれませんが、それは女性の感覚なのです。
女性は妊娠・出産という人生の一大事業があるので、「愛する人としか性交渉をもたない」という性に生まれついています。しかし男性にはその役目がないので、複数の人と愛情抜きに性交渉をもてるのです。もちろん道徳的には許されないことですが、「風俗に行ったから即離婚!」と考えるのは、早計かもしれません。
他の女性とセックスをしても、実は妻を一番愛している
「セックスはその場だけの快楽。心から愛しているのは妻だけ」と考えている夫は、少なくありません。たとえ今経済的な事情で風俗には行けなくても、「お金さえあったら風俗で遊びたい」と思っている潜在人口も含めると、“妻は妻、風俗は風俗”と割り切っている男性はかなりいるはずです。
もしもあなたが「夫の風俗通いが許せない。もう離婚しかない!」という気持ちになっているとしたら、そんな男性の欲求があることも、頭の片隅に入れておいた方が良いでしょう。
夫(旦那)の風俗通いをやめさせる方法はある?
気持ちが冷静になった時点で、どうしたら良いかを落ち着いて話し合う
今まで男性の気持ちだけをお話ししてきましたが、逆の立場になって考えると、夫は妻が風俗通いのことでどれだけ辛い思いをしているかをまったく知りません。この気持ちのすれ違いが原因で、夫婦の関係にヒビが入り、離婚の危機を招く人は少なくないのです。
夫の風俗通いが発覚したら、まずは自分が冷静になるのを待って、夫とじっくり話し合ってみましょう。けっして声をあらげず、落ち着いて話し合うことが大切です。
その上で、今後の夫婦生活をどうしていくか、夫の性欲が強すぎる場合はどうしたら良いかなどを、現実から目を背けずに二人で考えることです。いままでセックスレスだった人は、この機会にきちんとそれに向き合い、少しずつ歩み寄っていくことも必要です。
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夫(旦那)の風俗通いで離婚を考える人は、まず弁護士に相談を
風俗通いの夫と離婚するなら、法律相談は必須
「いろいろ悩んだけれど、やっぱり風俗通いがやめられない夫とは、離婚するしかない」と決心した人は、まず弁護士に相談することをお勧めします。風俗通いは慰謝料請求の対象となり、法律のプロフェッショナルに相談をしながら進めることで、交渉を有利に進めることができるからです。
アドバイスの内容は、弁護士によってさまざま
実際に法律相談を受けてみるとわかりますが、アドバイスの内容は弁護士によってさまざまです。法律の問題は1+1=2のようにはっきりした答えはなく、同じような離婚問題でも、担当する弁護士によって結果は異なります。
一番良いのは、いくつか法律相談を受けた中で「この方法が一番自分としては納得できる」というアドバイスをしてくれた弁護士に、依頼をすることです。もちろん、法律相談を受けるだけで、後は自力で動くという方法をとることもできます。
夫の風俗通いに関するまとめ
風俗通いに関して、男性と女性では考え方に大きな開きがあることを、おわかりいただけたでしょうか?愛がないのに肉体関係をもつことを「汚い」と妻は感じるのですが、男性は女性と身体の作りが違うので、身体の欲求が起きれば何とか処理しなければという切実な事情もあります。
そのあたりの性の違いを、もっと女性が知って歩み寄ることも、離婚を防止する方法のひとつといえるかもしれません。
そしてもちろんベストなのは、夫が風俗などに頼ることなく、夫婦がお互いに満足できる夫婦生活を送っていることです。くれぐれも夫が風俗に行ったからといって、一時の感情に流されて離婚してしまわないよう、気を付けたいものです。
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