夫(妻)の浮気を確かめる方法~不倫疑惑を見抜くチェックリストと質問集

浮気を見破る

配偶者の様子が最近おかしい。そう感じながら確信を持てずにいる人は少なくありません。

浮気はスマートフォンの扱い方やお金の使い方に表れます。ただし証拠のないまま問い詰めると、配偶者は警戒し、痕跡を残しません。確かめる作業は、気づかれないまま進めることが前提です。

この記事では、自分で浮気を確かめる方法、夫と妻それぞれのチェックリスト、相手に投げかける質問、やってはいけないNG行動、浮気がわかったあとの選択肢を順に整理します。

自分で浮気を確かめる方法

浮気を確かめる作業は、配偶者に気づかれた時点でほぼ終わります。疑われていると気づいた配偶者は、スマートフォンのロックを強化し、レシートをすぐ処分し、外出の説明も慎重にするからです。

そのため、配偶者に気づかれないことを最優先にして確かめます。端末の中身を無断で開く方法は取りません。配偶者のスマートフォンのロックを解除して画面を見れば、こちらがプライバシーの侵害で損害賠償を求められる可能性があります。

配偶者と同じ家で暮らしていれば、日常のなかで自然に目に入る範囲だけでも、手がかりは十分に集まります。確かめる場所は次の8か所です。

スマホの扱い方

浮気で最も変化が出るのは、スマートフォンの扱い方です。中身を見なくても、扱い方だけで違いは表れます。

LINE

具体的には次のような変化です。

  1. 家の中でも肌身離さず持ち歩くようになった
  2. テーブルに置くとき、画面を下に向けるようになった
  3. ロックをかけ始めた。解除する場面を見られないようにする
  4. 通知の設定を変え、ポップアップに送信者名や本文が出なくなった
  5. 電話が鳴ると席を外し、別の部屋で話す
  6. 寝室で充電しなくなった
  7. 入浴中も浴室へ持ち込む

以前はテーブルに置きっぱなしだった端末を、配偶者が急に手放さなくなる。見られたくない内容が入れば、人は自然と端末を手元に置くようになります。

ただし、変化が1つあるだけで浮気とは判断できません。仕事の連絡が増えた時期や、転職活動を進めている時期にも同じ行動は起こります。判断の軸は、複数の変化が同じ時期に重なったかどうかです。

まずは2週間、端末の中身は開かずに扱い方だけを見てください。上のリストのどれが、いつから始まったのかをメモに残しましょう。開始時期がそろっていれば、共通の原因を疑う根拠になります。

SNSの投稿

配偶者のSNSは、端末に触れずに浮気の気配を確認できる数少ない場所です。公開されている投稿を読む行為であれば、法律上の問題は生じません。

投稿からは次の点を読み取ります。

  1. 投稿の頻度と時間帯が変わった。深夜の投稿が増えた
  2. 家庭の様子を写した投稿が減った
  3. 新しく相互フォローになった相手がいる
  4. 位置情報つきの投稿から、申告と違う場所がわかる
  5. 他人からのタグ付けを外すようになった
  6. これまで使っていなかった非公開アカウントを作った

投稿そのものより、投稿の仕方が変わった点に注目します。家族の写真を載せていた配偶者が急に載せなくなる変化には、見せたくない相手ができたという読み方ができます。

公開されている投稿までなら、自由に確認できます。ログインが必要な範囲へ踏み込むと不正アクセス禁止法の問題になります。

配偶者の公開アカウントをさかのぼり、投稿が減った時期と、新しいつながりが増えた時期を書き出してください。気になる投稿はスクリーンショットで残しておきましょう。あとで消されても、時期を示せます。

マッチングアプリ

マッチングアプリは、入っているかどうかを確かめるだけでも意味があります。既婚者が利用していれば、それ自体が浮気を疑う十分な材料になるからです。

存在を確かめる方法は次のとおりです。

  1. ホーム画面のアイコンを見る。フォルダの奥に入れている場合がある
  2. 通知の表示にアプリ名が出る
  3. App StoreやGoogle Playの購入履歴を、家族で共有しているアカウントから確認する
  4. クレジットカードの明細に、身に覚えのない月額課金が並んでいないか確かめる

課金の記録は、アプリを消されたあとにも残ります。端末から削除された場合でも、明細をさかのぼれば利用期間まで確認できます。

一方で、アプリを開いて相手とのやり取りを読む行為は別です。配偶者のIDとパスワードを使えば不正アクセス禁止法に違反します。確かめる範囲は、アプリの有無と課金の記録までです。

ホーム画面とフォルダの中を一度見渡し、見覚えのないアイコンがないかを確かめましょう。あわせて、家計のクレジットカード明細を3か月分さかのぼり、身に覚えのない月額課金を探してください。アプリを開く必要はありません。

検索履歴

配偶者の検索履歴には、関心の向いた先がそのまま残ります。家族で使うパソコンやタブレットであれば、自然に確認できます。

浮気と結びつきやすい履歴には、次のものがあります。

  1. ホテルや旅館の名前、周辺の地名
  2. 記念日のプレゼント、女性向け・男性向けの贈り物
  3. 普段行かない地域のレストラン
  4. 浮気や不倫に関する法律の情報

浮気の情報を調べた履歴は、慰謝料や離婚を意識し始めた段階を示します。関係が続いている期間より、あとの時期に出やすい履歴です。

共用の端末に残ったものまでなら、問題なく確認できます。配偶者だけが使う端末のロックを解除して履歴を開く行為は、プライバシーの侵害にあたる可能性があります。

家族で使うパソコンやタブレットのブラウザを開き、履歴を1か月分さかのぼってください。日付と検索語をメモし、外出の記録と時期が重なっていないかを確かめましょう。

予測変換で浮気の気配が見つかるケースも

共用の端末では、予測変換の候補にも配偶者が打ち込んだ痕跡が残ります。文字を打ち込んだとき、身に覚えのない人名やホテル名が候補に出るケースがあります。

「あ」と入力して知らない名前が上位に出る、「と」と入力して「泊まり」が出る。変換候補は使用回数が多いほど上位に表示されるため、入力の頻度まで推測できます。

ただし候補に出た事実だけでは、誰がいつ入力したかを特定できません。家族の誰かが調べ物のために入力した可能性も残るため、ほかの変化と合わせて判断します。

共用の端末で、あ行から順に一文字ずつ入力してみましょう。候補に出た人名や地名は、その場で控えておいてください。

外出と帰宅時間

配偶者の外出と帰宅の時間は、こちらの手で記録として残せる数少ない情報です。記憶は日がたつほど曖昧になるため、気づいた日から日付と時刻をメモします。

次の変化に注目します。

  1. 残業、出張、休日出勤が増えた
  2. 帰宅時間が不規則になった
  3. 行き先を告げない短時間の外出が増えた
  4. 外出中は電話に出ない時間帯がある
  5. 外出の理由を聞くと、説明が毎回変わる

残業が増えたと聞いたときは、給与明細の残業代と照らし合わせます。勤務時間が伸びていれば、残業代も動くはずです。申告された残業と明細の数字が合わない場合、その時間は職場にいなかったことになります。

出張についても同じ確認ができます。交通費の精算額や宿泊費の記録が、申告された行き先と一致するかを見ます。

今日から、外出の申告内容と実際の帰宅時刻を手帳かスマートフォンのメモに記録してください。記録する項目は、日付、行き先として聞いた場所、出発と帰宅の時刻の3点です。1か月続ければ、説明の食い違いが数字で見えてきます。

車の中

自家用車は、浮気相手と二人きりになれる場所として使われやすく、痕跡も残りやすい場所です。夫婦で使う車であれば、自然に確認できます。

車内では次の点を確かめます。

  1. 助手席のシートやミラーの位置が変わっている
  2. 車内の掃除をこまめにするようになった
  3. 車内に、家族の誰も使っていない香りが残っている
  4. カーナビの目的地履歴に、身に覚えのない場所がある
  5. ETCの利用履歴が、申告された行き先と合わない
  6. 走行距離が、通勤や買い物の説明より大きく伸びている

掃除の頻度が上がった変化を、浮気と結びつけて考える人は多くありません。車内を片づける習慣がなかった配偶者が急に掃除を始めたなら、消したい痕跡があると疑う理由になります。

カーナビとETCの履歴は、本人が消さない限り残ったままです。日付と場所が記録されるため、外出のメモと照らし合わせると精度が上がります。

自分が車を使うタイミングで、カーナビの目的地履歴とETCの利用明細を写真に撮っておきましょう。車内の様子も、気づいた時点で撮影しておくと変化を比べられます。

お金の使い方(クレジットカード明細・預金通帳・給与明細など)

浮気には費用がかかります。家計を共有している夫婦であれば、支出の変化は自然に目に入ります。

確かめる書類と、注目する点は次のとおりです。

  1. クレジットカードの明細。ホテル、飲食店、宿泊予約サイトの利用がないか
  2. 預金通帳。用途の説明がつかない現金の引き出しが増えていないか
  3. 給与明細。残業代や手当が、申告された勤務内容と合っているか
  4. 電子マネーやQRコード決済の履歴

明細に何も出てこない場合も、それだけで否定はできません。記録を残さないために、現金払いへ切り替える例があるからです。カードを使っていた配偶者が急に現金を多く引き出すようになった変化は、それ自体が注目点になります。

小遣いの前借りや、貯金からの引き出しが増えた場合も同じです。金額そのものより、使い道を説明できるかどうかを見ます。

家計を管理している側であれば、カード明細と預金通帳を半年分さかのぼって確認してください。ホテル名や宿泊予約サイトの記載、説明のつかない現金の引き出しには印をつけておきましょう。

財布・鞄・ゴミ箱

浮気の痕跡が残った紙は、配偶者が捨てた時点で失われます。

レシート、映画やレジャー施設の半券、ホテルや飲食店のポイントカード、鞄の中の予備の衣類。ゴミ箱に捨てられた包装や紙袋も、収集に出される前なら確認できます。なかでもレシートには日付と時刻、店舗名、金額が印字されています。外出のメモと突き合わせれば、申告された行き先との食い違いがそのまま出ます。

洗濯や掃除のついでに目に入ったものは、その場でスマートフォンで撮影してください。持ち出しや処分はせず、写真だけを残しましょう。あとで見ようと考えているうちに、配偶者がレシートを捨て、メッセージを消してしまいます。

撮影した資料が慰謝料請求で通用するかどうかは、写っている内容で決まります。証拠として認められるものの種類と、それぞれの保存方法は次の記事で解説しています。

浮気のサイン 夫・妻別チェックリスト

浮気のサインは、夫と妻で表れ方が違います。夫は時間とお金の使い方に、妻は身だしなみと人間関係に変化が出やすい傾向があります。

当てはまる項目が1つあるだけでは、浮気とは判断できません。仕事の繁忙期、体調の変化、家庭以外の悩みでも同じ行動は起こります。

以下のリストは、疑いの強さを整理するための目安として使います。

夫の浮気のサイン

夫の浮気は、外出の増え方と支出の変化に表れます。

  1. 残業や休日出勤が増えたのに、給与明細の残業代が変わらない
  2. 家の中でもスマートフォンを持ち歩く
  3. スマートフォンを置くとき、画面を下に向ける
  4. 電話が鳴ると席を外して話す
  5. 服装や髪型に気を使うようになった
  6. 下着や靴を新調した
  7. 使っていなかった香水や整髪料を使い始めた
  8. 車内をこまめに掃除するようになった
  9. 現金の引き出しや小遣いの前借りが増えた
  10. 夫婦の会話や身体的な接触が減った
  11. 妻の予定を細かく確認するようになった
  12. 新しい趣味や習い事を始め、夜間の外出が増えた

上位の項目ほど、ほかの理由では説明しにくい変化です。残業代と勤務時間の食い違いは、本人の説明と客観的な記録が矛盾している状態を示します。

当てはまった項目に印をつけ、それぞれがいつから始まったのかを書き添えてください。

妻の浮気のサイン

妻の浮気は、外見と交友関係の変化に表れます。

  1. 外出の理由が曖昧になり、会う相手の名前が出てこない
  2. 入浴中もスマートフォンを浴室へ持ち込む
  3. ロックを解除する場面を見られないようにする
  4. 下着の好みが変わった
  5. 化粧や髪型に手をかけるようになった
  6. ダイエットや体づくりを始めた
  7. 家事への関心が薄くなった
  8. 夫の帰宅時間を以前より細かく確認する
  9. SNSの投稿が減った、または非公開アカウントを作った
  10. 家計から、用途を説明できない支出が出ている
  11. 夫婦の身体的な接触を避けるようになった
  12. 夫の話への関心が薄くなり、返事が短くなった

外見の変化だけで判断はできません。職場での立場が変わった時期や、健康を意識し始めた時期も同じです。外見の変化と、外出や連絡の変化が同時に起きているかを見ます。

夫の項目と同じように、当てはまった数ではなく、始まった時期をそろえて確認しましょう。

いくつ当てはまると浮気?判定の目安

当てはまった項目の数は、浮気を疑うべきかどうかの目安になります。数ごとの見方は次のとおりです。

  1. 1~2個。日常の変動の範囲です。仕事や体調など、時期的な要因を先に確かめます
  2. 3~5個。別々の分野に散らばっているなら、記録を取りながら様子を見てください。同じ分野に集中している場合は、別の理由を先に検討します
  3. 6個以上。短い期間に起きているなら、確かめる作業を本格的に進める段階です

数だけでなく分野の広がりも見る

数と合わせて、変化が起きた分野も見てみましょう。服装だけが5項目当てはまる場合は、季節の変わり目や職場の事情でも説明がつきます。これが服装・外出・スマートフォン・お金と、互いに関係のない分野の変化が同じ時期に起きていれば、配偶者になんらか変化が必要となった、共通の原因があると疑う理由になります。

目安と慰謝料請求の資料の違い

ただし、この目安はあくまで浮気を疑うべきかどうかの判断材料です。当てはまったサイン項目そのものがそのまま慰謝料請求の資料になるとは限りません。

別々の分野で3個以上が当てはまったら、問い詰める前に、スマホの扱い方やお金の使い方など8か所の記録を取ることから始めてください。

浮気を確かめる質問

浮気を確かめる質問は、証拠がなくても配偶者の反応を引き出せる手段です。ただし代償があります。質問した時点で配偶者は浮気を疑われていると気づき、メッセージを消し、ロックを強化し、会う場所を変えます。

日常の観察をやり尽くしてから、質問へ進んでください。短期間に質問が重なると、配偶者はこちらが浮気を調べていると確信します。1つ試したら反応を記録し、次まで間を置きましょう。

以下の5つは、浮気を疑っていると配偶者に伝わりにくい順に並べています。上から順に試し、必要がなくなった時点で止めてください。

今どこにいる?

外出中の連絡としてもっとも自然な質問です。浮気を疑っていると受け取られにくく、配偶者も警戒しません。

この質問では、申告された居場所と実際の状況の食い違いが見えます。返信の速さ、背景の音、その場で通話に切り替えられるかどうかが手がかりです。

浮気相手といる場面では、文字の返信で済ませ、通話を避ける対応が増えます。数分後に「今、電車」と返ってきたあとで、駅名や到着時刻を聞くと、答えが噛み合わない場合があります。

ただし、運転中や会議中なら返信が遅れても不自然ではありません。1回の反応で判断せず、複数回の記録として残します。

外出の理由を聞いている場面で、日常の連絡として送ってみましょう。返ってきた時刻と内容は、その日のうちにメモへ残してください。

さっき、LINEの通知が来ていたよ

配偶者の端末に通知が来たと伝える質問です。夫婦のあいだで自然に交わされる一言なので、浮気を疑っていることはまだ伝わりません。

通知に気づいてからの動きに差が出ます。すぐ端末を確認するか、後で見ると言いながら席を外すか、通知の内容を先に聞いてくるか。動き方はここで分かれます。

画面に見えた範囲だけを伝えてください。通知の内容を勝手に読んだと受け取られると、確かめる話から関係の話へ移り、本題が進まなくなります。

ただし、この質問のあとで配偶者は通知の設定を変えるかもしれません。スマホの扱い方から読み取れる情報は、そこで減ります。置き方や持ち歩き方を見終えてから使いましょう。

◯曜日は何をしていたの?

配偶者が外出した日の予定を、あとから聞き直す質問です。その日のうちに聞かず、数日たってから聞くほうが食い違いを見つけやすくなります。

前に聞いた説明との食い違いが表れます。外出と帰宅時間のメモと照らし合わせると、記憶の曖昧さと矛盾を区別できます。

嘘をついている場合、説明は長くなります。聞かれていない詳細まで話す、店名や同行者を後から付け足す、日付そのものを訂正しようとする。事実であれば、短く答えて終わります。

改まって切り出すと、配偶者はこちらの意図に気づきます。食事中や移動中など、雑談の流れで聞いてみましょう。答えを聞いたら、外出のメモと突き合わせるところまでを一度に済ませてください。

バッテリーが切れたからスマホを貸して

配偶者が端末を渡せる状態かどうかを確かめる方法です。頼み事の形は取れますが、浮気を隠している配偶者が最も守っているものに触れるため、警戒はここで一段上がります。

理由をつけて断る、渡す前に操作してから手渡す、貸したあとも視線を外さない。隠したいものがあるほど、反応は複雑になります。やましいことがなければ、そのまま渡すだけです。

渡された端末で、配偶者のIDとパスワードを使ってアカウントへログインすると不正アクセス禁止法に違反します。反応を確かめるところまでにとどめ、端末の中身までは開きません。

外出先で充電が切れた場面を選んで頼んでください。自宅では充電できるため、頼む理由として不自然になります。

この間、一緒にいた人は誰?

第三者が配偶者を目撃したという前提で投げかける質問です。5つのなかで、配偶者はこの質問に最も強く警戒します。誰かに見られていた事実が、そのまま伝わるからです。

見られていた可能性に配偶者がどう反応するかが表れます。誰が見ていたのかを先に聞き返すか、話題を変えるか、質問に答えず怒り出すか。反応の型は分かれます。

注意点があります。見ていない出来事を見たことにして問い詰めると、嘘が判明した時点で立場が逆転します。配偶者は「根拠のない疑いをかけられた」と主張でき、その後の話し合いで不利になります。

知人から実際に話を聞いた場合に限って使ってください。作り話で揺さぶる方法は避けましょう。

質問を重ねるほど、確かめられることは減っていきます。5つすべてを試す必要はありません。観察で得られた材料で足りるかどうかを先に見直してください。

浮気の確認でやりがちなNG行動

浮気を確かめようとして踏み込みすぎると、慰謝料を請求する立場から、請求される立場へ変わります。

刑事上の責任と民事上の責任は、別に判断されます。法律違反にならない行為でも、損害賠償の対象になるものがあります。

確かめる段階では、次の4つが起こりやすくなります。

浮気の証拠がないのに問い詰める

浮気の証拠がないままの問い詰めは、配偶者に否認されて終わります。そのうえ、警戒された配偶者から、その後は何も読み取れなくなります。

夫婦喧嘩

否認された時点で、こちらには示せる材料がありません。配偶者が受け取る情報は、疑われたという事実だけです。そこから配偶者は痕跡を消す作業に入り、メッセージを削除し、会う場所を自宅から遠ざけ、支払いも現金へ切り替えます。

関係そのものにも影響が出ます。根拠のない疑いをかけられたとして、配偶者の側から離婚を切り出される展開もあります。

なお、問い詰めたときに怒り出す反応を浮気の裏づけとして紹介する解説がありますが、根拠はありません。身に覚えのない疑いをかけられて怒る人もいます。反応だけで浮気を判断せず、資料がそろってから話し合いに進みましょう。疑いが強まっても、材料がそろうまでは切り出さないでください。

スマホやパソコンに無断でログインする

配偶者のIDとパスワードを無断で使えば、不正アクセス禁止法に違反します(同法3条)。SNS、メール、通信販売など、ログインが必要なサービス全般が対象です。3年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が定められています。

端末のロックを解除して画面を見る行為と、IDとパスワードでサービスにログインする行為は、分けて考えます。同法が禁じるのは、ネットワークを通じて他人のIDやパスワードを入力し、制限されている利用をできる状態にする行為だからです(同法2条4項)。

配偶者の端末に監視アプリを入れる方法も同じです。本人の同意なく通信やメッセージを取得すれば、プライバシーの侵害にあたります。

IDとパスワードを入力する場面が出てきたら、そこで手を止めてください。確認は、画面に表示されている範囲までにとどめましょう。

スマホを勝手に見た場合に問われる責任

配偶者のスマートフォンのロックを解除して画面を見るだけなら、不正アクセス禁止法には触れません。ネットワークを通じてIDやパスワードを入力していないためです。

ただし、法律に触れないことと、問題がないことは違います。端末に入っているメッセージや写真は、本人のプライバシーとして守られます。無断で見れば、相手から慰謝料を請求される可能性があります(民法709条)。相手が配偶者であっても変わりません。

実際に支払いを命じられるかどうかは、事案ごとに分かれます。裁判所は、どんな見方をしたのか、なぜ見たのかまで踏まえて判断するためです。不貞を疑う事情があった点も、裁判所は判断の材料にします。話し合いの場では、こちらの請求と相手の請求を差し引いて決着する例もあります。

それでも、無断で見た事実そのものは消えません。相手が持ち出せば、離婚や慰謝料の話し合いでこちらの落ち度になります。中身を見たと知られた時点で警戒され、その後は何も残りません。

勝手に見て見つけた証拠は使えるのか

配偶者の端末を見てよいかどうかと、そこで見つけたものを裁判で使えるかどうかは、別の問題です。

無断で手に入れた資料が、そのことだけを理由に必ず退けられるわけではありません。民事の裁判には、違法に集めた証拠を一律で締め出す決まりがないためです。一方で、手に入れ方があまりに悪質だと判断されれば、裁判所が証拠として扱わないこともあります。過去には、その線引きを示した裁判例もあります(東京高裁昭和52年7月15日判決・判例時報867号60頁)。

つまり、使えるかどうかは最後まで裁判所の判断しだいです。使えるかもしれないという理由で無断の閲覧に踏み切るのは、割に合いません。証拠として通用するかどうかと、こちらが責任を問われるかどうかは、別々に決まるからです。

見てしまったあとで扱いに迷ったときは、その資料を相手に見せる前に弁護士へ相談してください。

GPSや紛失防止タグで居場所を追う

GPS機器の無断設置は、ストーカー規制法の規制対象です(同法2条3項)。取り付けだけでなく、そこから位置情報を取得する行為も含まれます。

2025年の法改正で、紛失防止タグも規制対象に加わりました。鞄や車に小型のタグを忍ばせて居場所を追う方法も、明確に規制されています。

ただし同法の適用には、目的の要件があります。恋愛感情や、それが満たされなかったことへの怨恨の感情を満たす目的で行われた場合に限られます。浮気の証拠を集める目的がこれに該当するかどうかは、事情しだいです。

該当しない場合でも、無断での位置情報の取得はプライバシーの侵害として損害賠償の対象になります。GPSも紛失防止タグも、配偶者の同意なく使う方法は避けてください。

自分で追跡する方法を取れない以上、行動の記録が必要な場面では調査業者へ依頼する選択肢が残ります。費用の相場と依頼の判断材料は次の記事にまとめています。

浮気相手に直接連絡する

浮気相手への直接の連絡は避けます。連絡先や勤務先がわかった段階でも同じです。

勤務先への電話、自宅への訪問、SNSでの繰り返しの連絡。いずれも名誉毀損、脅迫、業務妨害の問題になり得ます。慰謝料を請求する場面で、こちらの言動が減額の材料として持ち出されかねません。

浮気相手に慰謝料を請求できるかどうかは、既婚者だと知っていたかどうかで変わります。相手の認識は本人に直接聞いても確認できません。認めない相手から言質を取ろうとするほど、こちらの言動が問題にされる場面が増えます。窓口は弁護士に一本化しましょう。連絡先や勤務先がわかっても、こちらから接触しないでください。

注目!

集めた材料で足りるか弁護士に確認を

手元の材料が慰謝料請求に足りるかどうかは、専門家でなければ判断が難しい部分です。足りないまま問い詰めれば、証拠を消されて請求そのものが難しくなります。相手に気づかれる前に、いま何がそろっていて何が足りないのかを確かめておくことが大切です。初回相談料無料の弁護士も多数掲載しています。配偶者の浮気でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

浮気がわかったあとの選択肢

浮気を確かめたあとの進路は、離婚するか、関係を続けるかに分かれます。

どちらを選んでも慰謝料は請求できます。離婚しない場合でも、配偶者と浮気相手に責任を問う道は残ります。

離婚するか、関係を続けるか

結論を急がないでください。浮気が判明した直後は、だれでも感情が動きます。動揺したまま出した結論を後から覆す人は少なくありません。

判断の前に、子どもの年齢と生活環境、住まい、収入と財産、配偶者の態度の4点を整理します。生活の見通しが立たないまま離婚を決めると、条件面で不利な合意をしがちです。

関係を続ける場合は、浮気相手との接触を断つ約束と、再発したときの取り決めを書面に残します。口頭の約束だけでは、同じことが起きたときに確かめる手段がありません。

離婚を選ぶ場合、不貞行為は法律上の離婚原因にあたります(民法770条1項1号)。ただし配偶者が離婚に応じない場合、裁判で不貞行為を証明する必要があります。裁判まで進むなら、弁護士への依頼が現実的です。

結論を出す前に、離婚後の収入と住まいの見通しだけは紙に書き出しておきましょう。

慰謝料を請求する場合

慰謝料の対象は不貞行為、つまり肉体関係です。不貞行為は不法行為にあたり、慰謝料を請求する根拠になります(民法709条)。

二人で食事をした、頻繁に連絡を取っていたという事実だけでは足りません。チェックリストに当てはまった項目や外出の記録も、請求の根拠としては弱すぎます。

慰謝料は、配偶者と浮気相手のどちらにも請求できる可能性があります。浮気相手については、既婚者だと知っていたかどうかが問題になります。

金額は、離婚に至ったかどうか、婚姻期間の長さ、責任の重さで変わります。請求へ進むと決める前に、手元の資料が肉体関係を示せるものかどうかを確かめてください。

相場の考え方と金額を左右する要素は次の記事で解説しています。

まとめ

浮気を確かめる作業は、配偶者に気づかれた時点でほぼ終わります。まずはスマートフォンの扱い方やお金の使い方など、日常のなかで自然に目に入る範囲から始めましょう。当てはまったサインの数を数えるより、性質の違う分野で同じ時期に変化が起きていないかを見てください。

観察でできることをやり尽くしてから、質問や問い詰めへ進みましょう。証拠がないまま切り出せば、配偶者は否認し、痕跡だけが消えてしまいます。無断でのログインやGPSでの追跡には手を出さないでください。慰謝料を請求される側へ回ります。

浮気がわかったあとは、離婚するか関係を続けるかを選ぶことになります。どちらを選んでも慰謝料は請求できますが、そのためには肉体関係を示す資料が必要です。焦って動く前に、いま手元に何がそろっているかを整理しておきましょう。

夫(妻)の浮気チェックに不安を感じるなら弁護士に相談を

浮気を確かめる段階では、どこまで踏み込んでよいかがわからず手が止まります。手元の材料で足りるのか、次に何をすれば証拠になるのか。判断を誤れば、警戒された配偶者に痕跡を消され、請求そのものが難しくなります。

弁護士に相談すれば、いまの状況で取るべき行動と、避けるべき行為の線引きがはっきりします。離婚を決めていない段階でも、疑いの入口から相談して構いません。

一人で抱えたまま動くほど、選べる手は減っていきます。まずは無料相談で、いまの状況をそのまま話してみてください。

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