闇金とは?手口と違法な金利、借金を返さなくてよい理由をわかりやすく解説

闇金とは
闇金とは、貸金業の登録を受けずに、法律の上限を超える高金利でお金を貸し付ける違法業者です。トイチ(10日で1割)と呼ばれる金利は年365%を超え、返済してもなかなか元金は減りません。

近年は店舗を構えず、SNSや個人間融資を装って近づく手口が増えています。丁寧な口調で接するソフト闇金も、実態は同じ違法業者です。

この記事では、闇金の見分け方、種類と手口、違法な金利、取り立ての実態、そして借りたお金に返済義務がない理由と相談先までを解説します。すでに借りてしまった場合の具体的な対処は、弁護士への相談が解決の近道になります。

闇金とは

闇金とは、国や都道府県への貸金業登録を受けないまま、違法な高金利で貸し付けを行う業者です。正規の業者を装う場合もありますが、登録の有無で明確に区別できます。

貸金業を営むには、貸金業法第3条にもとづく登録が必要です。登録のないまま営業する行為そのものが違法であり、闇金はこの無登録営業にあたります。

闇金と正規の貸金業者は、登録・金利・審査・取り立てのすべてで異なります。

項目 闇金 正規の貸金業者
貸金業登録 なし(無登録営業) あり(国・都道府県に登録)
金利 出資法の上限を超える違法な高金利 利息制限法の範囲内
審査 審査なし・ブラックOKを掲げる 返済能力を審査する
取り立て 深夜・職場・家族への連絡など違法な手段 貸金業法の範囲内

このうち一つでも当てはまれば、闇金を強く疑うべきでしょう。

闇金かどうかを見分ける要点

借入先が闇金かどうかは、次の3点で見分けられます。

  • 登録番号が実在するか(金融庁の検索サービスで確認できる)
  • 固定電話と会社住所が明記されているか(携帯番号だけの業者は闇金の疑い)
  • 金利や返済方法を契約書で明示するか

金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで業者名や登録番号を入力し、該当する情報がヒットしない場合は、闇金と考えてよいでしょう。

正規の街金と闇金を見分ける具体的なチェック項目は、次の記事で詳しく確認できます。

闇金の種類と手口

近年の闇金は、店舗を構えず、SNSや個人間融資を装って匿名で接触します。代表的な種類と手口を確認しておきましょう。

ソフト闇金

ソフト闇金は、丁寧な言葉づかいや親身な対応で警戒心を下げてくる闇金です。金利が低いわけではなく、接し方が穏やかに見えるだけで、貸し付けの中身は違法な高金利です。

相談に乗る素振りで信頼させ、利用者が家族や公的機関に相談しづらい状況を作り出します。

ソフト闇金の手口や見分け方は、次の記事で詳しく解説しています。

090金融・LINE闇金

090金融は、固定電話を持たず携帯電話番号だけで貸し付ける闇金です。LINE闇金は、やり取りをLINEで完結させ、身分証や自撮り写真を送らせて利用者を縛ります。

いずれも捜査機関に足がつかないよう、事務所や固定電話を持たずに営業します。連絡先が携帯番号やSNSだけの相手は、闇金を疑うべきでしょう。

個人間融資・紹介屋

個人間融資は、SNSで個人が善意で貸すように装う手口です。「即日融資」「ブラックOK」といった投稿からDMやLINEへ誘導し、実態は違法な貸し付けを行います。

紹介屋は、審査に落ちた利用者へ別の業者を紹介し、闇金へ橋渡しする存在です。貸金業者どうしが客を紹介し合うことは通常ありません。審査落ちの直後に別業者を持ちかけられた場合は警戒してください。

闇金の金利は違法な高さ

闇金の金利は、出資法が定める上限の年20%を大きく超えます。この時点で利息の契約は無効であり、支払う義務はありません。

代表的な金利には、トイチ・トサン・トゴと呼ばれるものがあります。

呼び名 利率 年利換算
トイチ 10日で1割 年365%
トサン 10日で3割 年1,095%
トゴ 10日で5割 年1,825%

出資法は、業として年20%を超える利息の契約を禁じ、違反に5年以下の拘禁刑または1000万円以下の罰金を定めています。(出資法第5条第2項

利息だけ払わされ元本が減らない

闇金は、元金の返済を受け取らず、利息だけを払い続けさせる仕組みを取ります。次の返済日が来るたびに利息を請求し、元金には手をつけさせません。

いくら払っても借金は終わらず、利用者は返済のためにさらに借り増しへと追い込まれていきます。

手数料の先引き

貸付金の一部を、手数料の名目であらかじめ差し引く手口もあります。10万円を申し込んでも、手数料分を引いた5万円しか受け取れず、返済は10万円を基準に求められるといったケースです。

実質的な金利はさらに跳ね上がり、借金は雪だるま式に膨らみます。

闇金の取り立てと嫌がらせの実態

闇金は、正規の貸金業者に禁じられている取り立てを平然と行います。法律を守らない前提で営業するため、被害は本人だけでなく家族や職場にも広がります。

どんな取り立てをするか

闇金の取り立ては、貸金業法第21条が禁じる行為をそのまま実行します。

  • 深夜や早朝の電話・自宅への訪問
  • 勤務先への連絡や押しかけ
  • 自宅ドアへの張り紙による借金の公表
  • 家族や緊急連絡先への取り立て

正規の業者であればいずれも法律違反となり、行政処分や刑事罰の対象です。闇金はこれを承知のうえで、精神的に追い込む手段として使ってきます。

嫌がらせはいつまで続くのか

自力で対応する限り、嫌がらせは終わりが見えません。返済しても元金が減らず、連絡を無視すれば取り立てはかえって激化します。

一方、弁護士が窓口になると、闇金は刑事リスクを嫌って手を引くのが一般的です。依頼した当日に取り立てが止まることも珍しくありません。

弁護士が取り立てを止める具体的な仕組みは、次の記事で詳しく解説しています。

闇金の借金は返済する義務なし

著しく高い金利で貸し付ける闇金から借りたお金は、利息だけでなく元金も、返済する義務がありません。これは最高裁判所も認めた結論で、1円も返す必要がないのが原則です。

闇金は、出資法の上限である年20%を大きく超える違法な金利を設定する業者です。こうした違法な高金利による貸付契約は、利息制限法・出資法にもとづいて無効となり、利息を支払う義務は生じません。

返さなくてよいのは、利息だけではありません。最高裁判所は平成20年6月10日の判決で、年利数百%にのぼる著しく高利のヤミ金の貸付を公序良俗に反する行為と判断しました。業者が客に渡したお金は民法第708条の不法原因給付にあたり、違法な目的のために渡したお金は返してもらえないと定められています。(民法第708条

トイチやトサンのように著しく高い金利で貸し付ける闇金は、法律に保護されず、元金の返還を求めることもできません。判例の概要は、金融庁の公表資料でも確認できます。

返済義務がなくなるのは違法な闇金に限る

返済不要となるのは、貸金業登録を受けずに違法な高金利で貸し付ける闇金です。正規の登録業者からの借入まで返さなくてよいわけではありません。

闇金は、貸金業法第11条が禁じる無登録営業にあたり、10年以下の拘禁刑または3000万円以下の罰金の対象です。

自分だけで返済を拒むのは危険

法律上は返済不要でも、利用者が自分だけで返さないと伝えるのは危険です。業者が態度を急変させ、取り立てや嫌がらせを強めるおそれがあります。

自分の借入先が闇金にあたるかの判断も含めて、返済不要の主張は弁護士を通すのが安全です。

闇金の相談先とそれぞれの役割

闇金の相談先には弁護士・警察・消費生活センターがあり、できることが異なります。

相談先 できること
弁護士 代理人として業者と交渉し、取り立ての停止と返済不要を主張する
警察 脅迫や暴行など犯罪としての被害相談・捜査(緊急時は110番、相談は#9110)
消費生活センター 被害状況の整理と助言、相談窓口の案内(代理交渉は行わない)

取り立てを止めて解決まで一貫して任せられるのは弁護士です。被害が深刻なほど、警察への被害申告と弁護士への依頼を併用すると効果が高まります。

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そのお悩み弁護士に相談してみては?

当サイトを見ても疑問が解決しない、状況が異なるので判断が難しいと感じたら弁護士に相談することをおすすめします。
初回相談無料の弁護士も数多く掲載しておりますし、どの弁護士もいきなり料金が発生するということはありません。まずはお気軽にご相談ください。

闇金に頼らないために

闇金に手を出す前に、公的な貸付や債務整理で生活を立て直せる場合があります。もう闇金しかないと思い込む前に、次の選択肢を確認してください。

生活福祉資金貸付制度

生活福祉資金貸付制度は、低所得世帯や高齢者・障害者の生活を支える公的な貸付です。窓口は市区町村の社会福祉協議会で、無利子または低利で資金を借りられます。(生活福祉資金貸付制度|厚生労働省

闇金から借りる前に社会福祉協議会へ相談することで、利用できる制度や支援が見つかることもあります。

債務整理で借金を整理する

すでに複数の借金で返済が回らない場合は、債務整理で根本から立て直せます。債務整理は、任意整理・個人再生・自己破産の3つの手続きの総称です。

任意整理は、債権者と交渉して将来利息をカットし、毎月の返済額を軽くする手続きです。裁判所を介さないため、比較的取り組みやすい方法といえます。

個人再生は、裁判所を通して借金の元本を大きく圧縮する手続きです。住宅ローン特則を使えば、持ち家を残したまま整理できます。

自己破産は、裁判所に申し立てて免責が認められると、返済義務を免れる手続きです。一定の価値ある財産は処分の対象になります。

まとめ

闇金とは、貸金業登録を受けずに、出資法の上限を超える違法な高金利で貸し付ける業者です。トイチなどの金利では利息だけがかさみ、返済しても元金は減りません。

近年はソフト闇金やLINE闇金など、SNSや個人間融資を装う手口が広がっています。連絡先が携帯番号やSNSだけの業者、審査なしをうたう業者は、闇金を強く疑うべきです。

闇金から借りたお金は、最高裁判例と民法708条を根拠に、元金を含めて返す義務がありません。ただし自分だけで対応すると取り立てが激化しやすいため、早めに弁護士へ相談してください。

闇金の悩みは弁護士に相談を

闇金の取り立てや嫌がらせは、弁護士に依頼すれば止められるケースが多くあります。一人で抱え込まず、できるだけ早く相談することで、被害を小さく抑えられます。

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