香川県の相続問題

香川県の相続税申告率は全国で15位

香川県の相続税納税額は106億2000万円で全国23位、申告率（遺族が相続税の申告をした割合）は3.95％で全国15位となっています。相続税納税額は四国4県の中では香川県が圧倒的に多く1位になっています。
その背景には何があるのか、また香川県民は今後、相続税対策をどのようにすればいいのかを詳しく見ていきましょう。

香川県民の貯蓄高は全国第6位

相続財産の中でも土地と現金や預貯金は大きなウエイトを占めています。香川県の人は1世帯当たりの平均貯蓄高が1863万円で、全国でも6位と高額になっています。また、負債額は全国で37位と低く、負債の中で住宅ローンが占める割合も全国で44位と低くなっています。ローンや借金が少ないことが、貯蓄高につながっているのかも知れません。

香川県内の富裕層

香川県内で所得が5000万円超の人の数は200人で全国38位、1億円超の人の数は25人で全国で39位と決して高くはありません。それでも貯蓄高がこれだけあるということは、一般家庭の人が上手に貯めているということです。香川県は臨海工業団地が栄え工業の街として発展している面と小豆島のオリーブやみかんなどの農業、瀬戸内海の海産物、観光など多くの産業がバランスよく発展していることも、県民の豊かさにつながっていると考えられます。そのために県内の市区町村別の世帯年収を見てみると、もっとも多いのは多度津町の475.4万円ですが、綾川町の465万円、宇多津町の463万円、高松市の426.7万円、丸亀市の431万円など多くの市区町村が400万円以上になっています。

ちなみに香川県内で富裕層が多いと言われているのは、高松市のベッドタウンとして発展した綾川町や多度津町、高松市内の番町や栗林町などです。こういった地域に土地や家を持っている人は相続税の課税対象になる可能性があります。早めに対策を考えておくといいでしょう。

香川県の地価は全国24位

香川県の平均地価は1平方メートル当たり48,534円で、これは全国では24位です。県内の住宅地でもっとも地価が高いのは高松市番町3丁目で、1平方メートル当たり219,000円で平均値よりもかなり高くなっています。2位は高松市亀岡町で153,000円、3位は高松市上之町1丁目で111,000円、4位は高松市昭和町2丁目で103,000円、5位は高松市楠上町で96,000円となっています。
商業地でもっとも高いのは、高松市磨屋町で1平方メートル当たり385,000円、2位は高松市天神前で206,000円、3位は高松市亀岡町で155,000円、4位は高松市昭和町で137,000円、5位は高松市伏石町で125,000円となっています。
いずれも前年より下落していますが、地価は周辺の状況の変化で上昇する可能性があります。相続税対策のためにも、今後の地価の動きはチェックしていきましょう。

香川県民の今後の相続税対策

香川県は四国4県の中では相続税の納税額がもっとも多い県ですが、未納額は3番目で意外と低いことがわかります。これは貯蓄額が多い県民性ということで、早くから相続税対策として納税資金を準備されているのかも知れません。ただ、相続税はさまざまな節税対策があります。生命保険の活用もそのひとつですが、香川県では貯蓄に占める生命保険の割合が全国で41位と低い位置にあります。今後は生命保険の活用も考えていくといいでしょう。また、専門家のアドバイスを受けることで納税額を減らせることがあるので、一度相談されることをおすすめします。

遺産分割調停申立て先の香川県の家庭裁判所一覧

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