和歌山県の相続問題

和歌山県の相続税申告率は全国で19位

死亡した人の遺族が相続税を申告した割合を示す相続税申告率は、和歌山県は3.51％で全国では19位でした。関西地方の中で申告率がもっとも高いのは京都府の4.83％で全国7位、奈良県が8位、大阪府が9位、兵庫県が10位に入っています。滋賀県は申告率は和歌山県よりも低い24位でした。また、和歌山県の相続税の納税額は77億5400万円で関西地方ではもっとも少ない額になっています。申告率が低い滋賀県の方が納税額は多いことから、和歌山県では相続税を申告する人の数は多いものの、個々の額は少ないことがわかります。

和歌山県の平均地価は全国23位

相続財産の中でも土地は大きな割合を占めています。地価が高いとか、広い土地を持っている場合はそれだけ相続財産の評価額が高くなります。

和歌山県全体の平均地価は1平方メートル当たり49,744円で、全国では23位です。一方、関西地方の他の府県は地価が20位以内に入っています。これは大阪府や京都府、兵庫県など大都市圏の地価が高いからです。
和歌山県の住宅地の公示地価でもっとも高いのは和歌山市吹上4丁目で、1平方メートル当たり172,000円です。2位は和歌山市西高松2丁目で131,000円、3位は和歌山市太田で124,000円、4位は和歌山市西長町2丁目で117,000円、5位は和歌山市関戸1丁目で112,000円となっています。ベスト5すべてが和歌山市で、しかも県の地価平均値よりもかなり高いことがわかります。
商業地でもっとも高いのは和歌山市友田町5丁目で1平方メートル当たり438,000円、2位は和歌山市美園町5丁目で191,000円、3位は和歌山市太田2丁目で186,000円、4位は和歌山市元寺町で152,000円、5位は和歌山市新内で142,000円となっています。

和歌山県内で地価が高い地域の特徴

和歌山県の発表によると和歌山県内の住宅地で地価が高いところは、大規模や中規模の住宅地域で、居住環境に優れていることから人気が高く、以前から価格が高いとのことです。また、商業地で地価が高いところの特徴はJR和歌山駅前の商業地域で、県内でももっともにぎやかな場所です。そのため、これらの地点は16年連続で県内商業地の最高価格をつけています。
このように人気がある土地や需要がある地域に土地を持っている人は、相続時に多額の相続税がかかる可能性があります。

和歌山県民の貯蓄高は全国16位

和歌山県民の1世帯当たりの貯蓄高は1638万円で、これは全国では16位です。貯蓄や現金なども相続財産の中で大きな割合を占めるだけに、多額の貯蓄がある人は生前贈与などで早めに相続税対策を立てておくといいでしょう。
ちなみに和歌山県内で5000万円超の所得を得ている人の数は約260人、1億円超の所得を得ている人の数は40人もいます。こういった高額所得者も相続税対策を考えておくと安心です。

和歌山県民の今後の相続税対策

和歌山県は大阪府に隣接していて、最近は和歌山市や橋本市などから大阪への交通網がよくなっています。そのため、そういった地域の地価が今後上昇する可能性があります。また、和歌山県では梅やみかんなどの農業が盛んです。広い果樹園や山を持っている場合は、相続税の課税対象になる可能性があります。漁業や観光産業もあるため、場合によっては相続税の心配が出てきます。特に平成27年の税制改正後は一般家庭でも相続税の対象になるケースが出ています。今までは相続税とは無縁だったという人も、一度専門家に相談されるといいでしょう。

遺産分割調停申立て先の和歌山県の家庭裁判所一覧

和歌山県内の相続税相談先

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