滋賀県の「遺産の公平な分割」に強い弁護士

滋賀県の相続問題

滋賀県の相続税申告率は全国24位

死亡した人の遺族の中で相続税を申告した割合を示す相続税申告率を見ると、滋賀県は3.28％でこれは全国では24位となっています。関西地方の中でもっとも申告率が高いのは京都府で4.83％（全国7位）、次いで奈良県の4.72％（全国8位）、大阪府の4.62％（全国9位）、兵庫県の4.44％（全国10位）、和歌山県の3.51％（全国19位）が高くなっています。

しかし、滋賀県は納税額では関西地方の中で大阪府、兵庫県、京都府の次に高くなっています。このことから1人が納める相続税額が高いことがわかります。

滋賀県の地価の状況

滋賀県民の相続税の納付税額は219億4300万円でした。相続税の課税対象となる相続財産の中でも、特に高い割合を占めているのが土地や家屋などの不動産です。滋賀県の地価の状況を見てみましょう。

全国の県庁所在地の公示地価の平均価格を比較したランキングでは、大津市は1平方メートル当たり71,900円で全国で18位となっています。
滋賀県内の住宅地の公示地価でもっとも高かったのは、大津市一里山3丁目で、1平方メートル当たり141,000円でした。これは前年よりも2.2％も上昇しています。この地点はその前の年も前年比3％上昇しています。2位は大津市大将軍3丁目で、131,000円（前年比2.4％のアップ）、3位は大津市朝日が丘1丁目で131,000円、4位は大津市石場で127,000円、5位は草津市平井1丁目で125,000円となっています。滋賀県では住宅地の上位ベスト10に5位の草津市以外はすべて大津市がランクインしています。しかも、どの地点も前年より上昇しているのが特徴です。

一方、商業地でもっとも高かったのは、大津市梅林1丁目で1平方メートル辺り316,000円で前年比5.3％のアップです。2位は大津市馬場1丁目で247,000円、3位は草津市野路1丁目で231,000円、4位は草津市西大路の23万円、5位は大津市におの浜4丁目の179,000円となっています。他にもベスト10には守山市や栗東市の土地が入っています。商業地も前年より大きく上昇しているのが目立ちます。

このように県内でも利便性がある都市部では地価の上昇が見られますが、一方地方に行くと下落しているところが多いようです。しかし、地価は新駅の開設や大型商業施設の開業など環境の変化で大きく左右されます。今後の地価の動きに注目する必要があります。

滋賀県民の貯蓄高は全国11位

滋賀県民の1世帯当たりの貯蓄高は1674万円で、これは全国で11位になっています。また、5000万円超の所得を得ている人の数は、約340人で全国で25位、1億円超の所得を得ている人の数は約50人で全国で25位となっています。貯蓄高は高いものも、高額所得者の数は目立って多いわけではないようです。
ただ、滋賀県は近江商人の町で、昔から続く老舗や明治時代や大正時代に創業し、現在は大企業に成長している創業家などがあります。また、栗東市にはJRAのトレーニングセンター（トレセン）があり、競馬の騎手や調教師、馬主などが多く住んでいます。そういった人は高額所得者であることが多いため、相続税対策は考えておくといいでしょう。

滋賀県民の相続税対策

滋賀県内で年収500万円以上の世帯が多いのは、守山市、栗東市、甲賀市、野洲市、米原市などです。収入が多い人や貯蓄額が多い人も相続税対策は早めに考えておきましょう。また、滋賀県は工場の誘致が盛んです。工場や大型商業施設ができると、用地の買収などで所有している土地が思いがけず高く売れる場合があります。
そういったケースでは相続税を想定していないという家庭が見受けられます。土地売却の話がでた時点で、税金のことは考えておきましょう。相続に詳しい弁護士に相談すると、最適な対策を教えてもらえます。ぜひ相談されることをおすすめします。

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