交通事故に強い弁護士の探し方【知人の紹介は要注意】

弁護士を探す

交通事故に遭い被害者となってしまい、弁護士に依頼して示談交渉を行おうと決めても、まずどうやって弁護士を探せば良いのかで悩む。いずれも一長一短があるが、まずは心を決めて、さまざまな方法を試し、妥協することなく自分に合った弁護士を探すのが得策です。

自分にあった方法で交通事故に強い弁護士を選ぼう

弁護士の広告を見て選ぶ、ネットで探す、ポータルサイトを利用

電車内の広告や、インターネットサイトを閲覧した時のバナー広告など、弁護士の広告はよく目にしますが、果たして信頼して良いものなのか、無料相談と書いてあるけれども、本当に無料なのか、もしかしたら巧妙に料金を請求されるのではないか…、など分からないことだらけです。

本項では、交通事故に強い弁護士の探し方とともに、どういう心構えで弁護士を探せば良いのかを紹介します。

最も簡単で信頼できるのは、知人からの弁護士紹介

弁護士を探す際に、最も簡単で信頼できるのは、知人からの紹介です。

知人が交通事故に遭い被害者となり、示談交渉をその弁護士に任せ、非常に満足のいく結果になっていたとしたら、これほど心強いことはないでしょう。

迷わずにその弁護士を紹介してもらい、条件などを確認したうえで、依頼するべきです。

注意しなければならないのは、弁護士の専門性が交通事故にあるか

弁護士を探していると友人に相談した時、「知り合いに弁護士がいるから紹介してあげる」と言われることがあるかもしれません。

友人に紹介したいと思うくらいですから、当然、信頼の置ける弁護士だと考えられますが、ここで注意しなければならないのは、弁護士の専門性です。

いくら優秀な弁護士でも、過去に交通事故を扱ったことがなければ、交渉が上手く進められるかどうかは疑問です。

調理師資格を持っていてもすべての料理が上手に作れるとは限らないことと同じで、交通事故を取り扱った十分な経験がない弁護士に示談交渉をお願いするのはリスクがあると言って良いでしょう。

一方で、交通事故専門という弁護士はいません

後述するように弁護士が広告で専門分野を示すことは控えるようにとする日弁連が示した指針もあります。

知人からの紹介で面会してみて、交通事故にはあまり詳しくない弁護士だと分かっても、なかなか断りづらい一面がありますので、注意が必要です。

「交通事故に強い」という弁護士の広告は信頼できるの?

電車内の広告や、インターネットのバナー広告で、弁護士の広告をよく見かけます。

「初回相談無料!」「経験豊富!」などと謳っていますが、信頼して良いのでしょうか?

答えは、信頼して良い可能性が高い…です。

なぜなら、日弁連は「弁護士の業務広告に関する規定」に基づき、違反した広告については広告主である弁護士に、広告の中止または排除を命じるからです。

但し、すべてのインターネット広告をチェックすることは不可能でしょうから、以下に紹介する規定に違反していると思われる広告は、信用しない方が良いでしょう。

日弁連による「弁護士の業務広告に関する規定」

日弁連は、「弁護士の業務広告に関する規定」の第3条において、次の広告をすることができないと定めています。

  1. 事実に合致していない広告
  2. 誤導又は誤認のおそれのある広告
  3. 誇大又は過度な期待を抱かせる広告
  4. 困惑させ、又は過度な不安をあおる広告
  5. 特定の弁護士若しくは外国法事務弁護士又は法律事務所若しくは外国法事務弁護士事務所と比較した広告
  6. 法令又は本会若しくは所属弁護士会の会則及び会規に違反する広告
  7. 弁護士の品位又は信用を損なうおそれのある広告

第3条では、以上のように少し抽象的ななるため判断は難しいかもしれませんが、7項の「弁護士の品位又は信用を損なうおそれのある広告」は、直感的に感じられる部分はあるかもしれません。

また、第4条では、広告に表示できない次項があげられています。

  1. 訴訟の勝訴率
  2. 顧問先又は依頼者。ただし、顧問先又は依頼者の書面による同意がある場合を除く。
  3. 受任中の事件。ただし、依頼者の書面による同意がある場合及び依頼者が特定されずかつ依頼者の利益を損なうおそれがない場合を除く。
  4. 過去に取扱い又は関与した事件。ただし、依頼者の書面による同意がある場合及び広く一般に知られている事件又は依頼者が特定されない場合で、かつ依頼者の利益を損なうおそれがない場合を除く。

いずれも但し書きがあるため、広告上から判断することは難しいのですが、上記の規定を守っていないと思われる広告は信用しない方が良いでしょう。

(以上、日弁連「弁護士の業務広告に関する規程」平成12年3月24日会規第44号より抜粋)

交通事故における弁護士の専門性について

交通事故の示談交渉をお願いするのですから、交通事故専門の弁護士に依頼したいものですが、先に述べた通り、交通事故専門の弁護士はいません。

また、広告においても、日弁連による「弁護士及び弁護士法人並びに外国特別会員の業務広告に関する指針」において、以下のように示しています。

同指針の12項に「専門分野と得意分野の表示」において、“客観性が担保されないまま専門家、専門分野等の表示を許すことは、誤導のおそれがあり、国民の利益を害し、ひいては弁護士等に対する国民の信頼を損なうおそれがあるものであり、表示を控えるのが望ましい。専門家であることを意味するスペシャリスト、プロ、エキスパート等といった用語の使用についても、同様とする。」(一部抜粋)とあります。

ホームページなどに、交通事故問題解決のスペシャリスト!などの文言を掲載している弁護士は、少なくともこの指針に従っていないため、疑ってかかった方が良いでしょう。

インターネットを利用した交通事故に強い弁護士の探し方

タウンページなどを利用して電話で弁護士を探す方法もありますが、当サイトを訪れているということは、少なくともインターネットで弁護士を見つけたいと考えているはずですので、ここではインターネットを利用した弁護士の探し方のコツを紹介します。

検索で「弁護士」を探す場合の注意点

誰しも思い付く方法ですが、まず検索サイトに「弁護士」「交通事故」などのキーワードを入れて探してみる方法があります。

この場合、多くの弁護士を見つけることが可能ですが、検索1ページ目に掲載された弁護士は、必ずしも優秀な弁護士ではない可能性があることを知っておきましょう。

検索結果においては、アクセス数が多いとか、サイトが充実しているなどの理由よりも、広告費を多く支払っているから上位に表示される、といったことが起こります。

検索してすぐにクリックするではなく、何ページもたどって何件も見て、自分に合いそうな弁護士を探すのがコツです。

交通事故弁護士相談広場のようなポータルサイトの利用が便利

インターネットで弁護士を探す時は、当サイトのメインページ「交通事故弁護士相談広場」のように、特定の案件に強い弁護士を簡単に探せるように特化したポータルサイトの利用がお薦めです。

先に説明した通り、弁護士の広告については専門性を打ち出すことはあまりできないのですが、このようなポータルサイトでは、サイト自体がその代わりに、独自の方法で、特定の分野に強い弁護士を紹介しているものです。

もう一つの利点として、弁護士の比較が容易にできるということがあります。

個別の弁護士のページだけを閲覧していると、弁護士同士の比較が難しいため、地域などの条件を選ぶことによって複数の弁護士を並列的に比べることができ、自分に合った弁護士にたどり着く可能性が高まるでしょう。

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