交通事故に遭いやすい人|性格、血液型、星座との関係
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交通事故に遭いやすい人、事故を起こしやすい人というのはいるのでしょうか。
できれば交通事故に遭ったり、起こしたりすることなく一生を終えたいものです。しかし、交通事故に遭遇しないどころか、交通違反切符すら一度も切られた事がない人がいる一方で、何度もよく事故を起こして度々警察のお世話になる人も存在します。
性格、血液型、星座…さまざまな材料を利用して、交通事故を起こしがちな人の性質や特徴に迫ります。
交通事故に遭いやすい性格はどんなもの?
その人の性格によって、車の運転に向かない人というケースはあるかもしれません。しかし運転免許証を取得する際、視覚、聴力、運動能力などの適性検査と年齢制限はありますが、性格による規制はありません。
違反によって資格停止されている人を除けば、学科試験と実技試験さえパスすれば、どんな性格の人でも運転免許を取得して、車を走らせることができるのです。
交通事故を起こしやすい性格として考えられるものは?
「性格的に交通事故を起こしやすい人」には、一定の傾向がみられます。交通事故を起こしやすい人の特徴は、書籍などで何種類か紹介されていますが、およそ次のような性格です。
事故を起こしやすい人の特徴
- 自己中心的で目立ちたがり屋な人
- 他人に格好良く見せたがる人
- 感情の起伏が激しい人
- 怒りっぽい人
- せっかちで気分屋な人
- 神経質で緊張しやすい人
- いい加減で注意散漫な人
これらのような性格の人が、交通事故を起こしやすいとされています。
しかし、長い年月をかけて形成された性格は、そう簡単に変えられるものではないですし、「車を運転するために性格を変えましょう」などと言われても納得しにくく実現しがたいでしょう。
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性格は簡単に変えられない。自分の性格を受け入れよう
マナーが良くて上記の性格にあてはまらない運転手ばかりだと交通事故は減少するかもしれません。
しかし性格的に不向きだからといって車を運転しないわけにはいきません。その場合は、自分の性格を受け入れ、プラスに持って行けるように考えてみてはいかがでしょうか。
例えば、“神経質で緊張しやすい人”は、運転までの準備に念には念を入れようとするでしょう。それは決して事故の誘発要因とはなりません。むしろ「これだけ準備したのだから大丈夫」と思うようにすれば、緊張も少しはほぐれて、事故の可能性が低下するのではないでしょうか?
自己中心的な人や気分屋の人は、譲り合って皆が気持ちよく走れる環境を作りにくいために大きな事故の原因を作ってしまうケースが少なからずあります。こういった性格の方は“車に乗ると性格が変わる”とよく言われるケースも多いのですが、一旦車を降りれば冷静になって自分を振り返ることができる方もおられるはずです。
後で自分の運転を見返し“あれは危なかった“スピード出し過ぎた”などと反省し、運転時の自分を律する方法を考えましょう。
同乗者からも、問いかけや注意喚起はできます。
ケンカになるかもしれませんが、事故を起こすよりはずっとマシです。
交通事故に遭いやすい血液型、星座はあるの?
確かに交通事故に遭いやすい、あるいは起こしやすい性格や傾向はあるでしょうし、これまでの説明にも一応は納得してもらえるのではないでしょうか。
では、性格と関係があると言われる、血液型や星座と交通事故には関連があるのでしょうか?
血液型は信ぴょう性なし
血液型による性格判断は、信じる、信じないは別として、広く知られているところです。
例えばA型の人は気配りができて神経が細やか、B型はマイペースで自由奔放、AB型の性格は複雑で、O型はおおらかで細かいことにこだわらない、などなど…。某TV番組では、日本で交通事故を起こしやすい血液型はA型だと紹介されていたようです。
日本人の人口の中で最も多い血液型はA型です。そうなると交通事故が起こったとき、自然とA型の関係者が多くなるでしょう。しかし、そもそもA型の人が多いからA型の方が交通事故に巻き込まれる割合が高いだけで、「A型は他の血液型の人より交通事故を起こしやすい」とはいえません。
そうした血液型の人口比を補正しても、やはり交通事故に遭いやすいのはA型の人になるという話もありますが、明確な根拠はありません。
一方で、警察が行う運転免許講習で、ある講師は最も事故を起こしやすい血液型がO型だと言ったという話もあります。
このように人や状況によって話が変わり特に根拠もないので、血液型と交通事故の関係については、信ぴょう性はないといえるでしょう。
興味深い星座の統計データ
カナダの保険見積もり会社が、交通違反のチケット数や、交通事故を起こした件数の多い人を星座で分類したところ、てんびん座生まれの人がもっとも違反や事故を起こしやすいという結果が出たそうです。
日本では、愛知県警が県内で発生した2005年~2014年までの10年間において発生した死亡事故を、星座ごとに発生状況を分析し、まとめたデータがあります。
おひつじ座 | 追突事故が多発。脇見や携帯電話の使用はやめ、前をよく見て運転しましょう。 |
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おうし座 | スピードの出し過ぎによる事故が最多。スピードを控えて思いやりを持った安全運転で! |
ふたご座 | 帰宅途中の事故が多発。仕事を終えてほっとした時こそ注意が必要! |
かに座 | 二輪車で第一当事者となる事故とシートベルト非着用者による事故が最多。スピードを落とし、車を運転するときはシートベルトの着用の徹底を! |
しし座 | 飲酒運転や信号無視が最多。飲酒運転や信号無視は重大事故につながります。 |
おとめ座 | 一時不停止による事故が最多。一時停止標識がある場所では、必ず止まって左右の安全確認をしましょう。 |
てんびん座 | 四輪ドライバーの女性の第一当事者が最多。危険を予測した運転を心がけましょう。 |
さそり座 | 深夜0時から3時にハンドル操作を誤っての単独事故が多発。夜間は視認性が落ちるので、スピードを控えた運転を! |
いて座 | 12星座の中で一番事故が少ない星座ですが、午前中に事故が多いのが気がかり。考え事はしないで運転に集中しましょう。 |
やぎ座 | みずがめ座に次いで二番目に交通事故で亡くなる方が多い星座です。特に交差点が危険です。 |
みずがめ座 | 交通事故で亡くなる方が最多。単独事故や第一当事者での自転車事故が最多。 |
うお座 | 高速道路での事故が最多。長時間の運転は避け、こまめに休憩を! 夜間はハイビームを使い分けましょう。 |
(以上、愛知県警察HP「星座から見た交通死亡事故の特徴」より)
血液型や星座を利用して、交通安全の意識を高めよう
確かに上記のような統計データがあるとしても、血液型や星座と交通事故の関係を証明できる「科学的根拠」はありません。交通事故が発生する環境については、地域的な差もあるでしょうから、全国で統計を取った場合、同じ結果になるとも限りません。
血液型や星座によって人間の性格や行動パターンが完全に決まるわけではありません。単なる統計データからの結果論に過ぎず、交通事故に遭いやすい根拠にはならないでしょう。
とはいえ、血液型や星座による性格判断などは一般的によく知られているもので、統計と合わせて交通事故について考え、安全意識を高める良い機会として利用できます。
家族や友人同士で、「A型はこういう時に気を付けてね」「みずがめ座は交通事故で亡くなる人が多いんだって、なぜかな?」などと会話をすることで、交通事故の減少につながる効果を期待したいところです。
「不注意」は避けられる! 性格以前に安全意識を高めよう
性格はさておき、「不注意」は誰にでも起こる可能性があります。
“ヒヤリハット”という言葉をよく聞きますが、これは、事故にならないまでも事故につながる危機を一歩手前で回避できた場合のことを指します。多くのドライバーが経験したことがある“ヒヤリハット”は「不注意」が原因とされますが、どのような状況が“ヒヤリハット”につながるのか、知っておくことは大切です。
体調管理は交通事故防止の第一歩
どんな性格の運転手でも、体調が悪ければ一瞬の「判断の遅れ」が事故につながってしまうリスクが高まります。
まず、眠気です。
眠気がある状態で運転すると居眠り運転を誘発し、大事故の原因になります。少しでも眠気を感じたら、ガムや目覚まし飲料などを使用し、それでも眠気が解消されない場合は車を停めて仮眠を取ることをお勧めします。
疲労も交通事故の要因となります。
長時間運転による疲労は注意力散漫を引き起こし、眠気と同様に事故の原因となります。運転による疲労でなくても、運転に支障をきたすような疲れがあると判断した時は運転を控えるべきでしょう。
体調をしっかり管理して慎重に運転することは、性格や血液型、星座を気にするよりずっと効果的な交通事故防止策になります。参考にしてみてください。
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